浴室で息子が薬物過剰摂取 その後の掃除で母親が死亡(米)

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2017年11月19日 20:03  Techinsight Japan

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薬物過剰摂取で母を巻き添えにして死亡した男性(画像は『NY Daily News 2017年11月16日付「Mother dies after cleaning up drugs from son’s suspected overdose」(Facebook)』のスクリーンショット)
アメリカの人気ミュージシャン・プリンスの死因にもなった合成オピオイド「フェンタニル」。非常に強い鎮痛、陶酔作用がある一方で、乱用や過剰摂取による死亡事故は増加の一途をたどっている。このほど米ペンシルベニア州で、ある一家から2人のフェンタニルの犠牲者が出るという悲しい事故が起きてしまった。『NY Daily News』や『Inside Edition』などが伝えている。

カンブリア郡ポーテージ在住のテレサ・プラマーさん(69歳)は今月5日、自宅の浴室で意識を失って倒れている息子ロナルドさん(45歳)を発見した。ロナルドさんは「フェンタニル」を過剰摂取(オーバードーズ)しており、病院に緊急搬送された。

テレサさんはその日、集中治療室に入ったまま意識が戻らないロナルドさんのそばで一夜を過ごしたが、翌6日に自宅へ戻り薬物が散乱した浴室の掃除に取り掛かった。しかしその最中に呼吸困難に陥り、病院に搬送されるも帰らぬ人となってしまった。3人の子と3人の孫に恵まれ、家族と過ごすことを何よりも楽しみにしていたテレサさんの突然の死に、誰もが呆然となった。

そしてその翌日、母のあとを追うようにロナルドさんも息を引き取った。

この事故を受けてカンブリア郡の検死官であるジェフ・リーズさんは、「死因の特定には時間がかかりますが、テレサさんは掃除中に舞い上がったパウダー状の薬物を吸引したか、皮膚を通して薬物が体内に取り込まれた結果、死亡した可能性が高いと思われます」と明かし、「こういった現場でパウダー状のものを発見した場合は、どんなものでも自分で処理せず当局に連絡して下さい」と呼びかけた。

ドラッグの取り扱いについて、アメリカ麻薬取締局(Drug Enforcement Administration)は「オーバードーズの第一発見者が被害に遭うケースはあとを絶ちません。たとえ少量の薬物であっても死に繋がってしまうことがあります。現場では常に手袋、マスクをするなど、細心の注意が必要であることは言うまでもありません」と警告している。

最近では大型動物用の麻酔など使用される合成オピオイド「カルフェンタニル」が出回っており、アメリカでは新たな社会問題となっている。

画像は『NY Daily News 2017年11月16日付「Mother dies after cleaning up drugs from son’s suspected overdose」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • これからはフェンタニルの時代やね。
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