■夫に即ストレートに問いただす
何か怪しい、だが証拠はない……。それでもストレートに聞かずにはいられない妻がいる。結婚20年のサエさん(47歳)は、次のように話す。
「夫の帰りが急に遅くなったり、酔ってもいないのに『部長に飲まされちゃってさ』と今まで聞いたことのないような言い訳をしたり。それが何度か続いたとき、『本当は浮気してるんじゃないの?』と夫の顔をのぞき込みました。夫の目がやたら泳いだのが印象に残って。
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不安になったので、数日後、まじめに『好きな人ができたのなら言ってよね。本気で離婚を考えるから』と伝えてみたんです。すると夫も真顔になって『そんなことあるわけないだろ。オレがどれだけ家族を大事に思っているか』と妙にしんみり。まあ、100%信じているわけでもないけど(笑)、家族が大事だということだけは伝わってきました」
決定的な証拠がないので、それ以上の追及は避けたという。追いつめられると、男は開き直るか自分の殻に閉じこもるだけだし、かえって外に目が向く可能性もあるからとサエさんは笑う。だが、夫に不審な点がないかどうか「観測だけは続けていきます」とのことだ。
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■証拠集めに奔走する
逆に怪しいと感じたら、とにかく証拠を集めるというのがリカコさん(38歳)。
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「うちもあったんですよ、怪しい時期が。そのときは毎日、夫の財布や鞄を捜索。もちろん携帯電話もこっそり見ました。ロック解除は娘の誕生日と知っていたからすぐ外せた。若干、怪しいLINEのやりとりもあったので、それはちゃんと写メを撮っておきました」
すぐに離婚は考えていないが、こういった証拠がのちのち役に立つかもしれないと考えているそうだ。
「離婚した友人に教わったんです。何かあったらとにかく証拠を集めておいたほうがいいと。今のところ夫は必要だけど、もし裏切られたらおとなしく結婚生活を続けるつもりもありません。取れるだけのお金を取って離婚しますよ。不実な夫と暮らしていくのは耐えられないもの」
そのためにせっせと節約に励み、自らもパートに出ている。子どもとの生活見通しが立てば、裏切った夫と生活するつもりはない。
「まだ裏切られたわけじゃないのに、そこまで考えているのと言う友人もいますが、人生何が起きるか分からないから。リスク管理はきちんとしておかないとね」
備えあれば憂いなし。「結婚したのだから何があっても添い遂げよう」と考えている女性は今、少なくなっているような気がしてならない。