元℃-ute矢島舞美、モー娘。工藤遥など卒業後役者を目指すメンバーも多数 実力派を生み出すハロプロの女優育成

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2017年11月24日 11:51  日本タレント名鑑

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℃-ute卒業後初の舞台で主演を務める矢島舞美

元℃-uteの矢島舞美さんが、今年6月の卒業後初の舞台となる『一枚のチケット〜ビートルズがやって来る〜』(11月27日開演)で主演します。アイドルを卒業後、女優の道を志す人は多いですが、中でもハロー!プロジェクト出身者には、その演技力を高く評価されている人も多数。そんなハロプロ出身の実力派女優を紹介するとともに高い演技力の源を探ります。

20周年を迎えたモーニング娘。 長く活動することができる秘訣とこれからへの期待

ミュージカルで評価を得た安倍なつみ、驚異的なペースの舞台出演をこなす新垣里沙

ハロプロ出身女優で、最初に本格的に演技が評価されたのは安倍なつみさん。モーニング娘。時代から演技経験があり、ドラマの主演もありましたが、当初はアイドルとしての安倍さんのキャラクターありきの役柄が多い印象でしたが、2008年に『祝祭音楽劇トゥーランドット』に出演したことをきっかけにミュージカル女優として注目され始めます。

以降も、音楽劇『三文オペラ』(2009年)、オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『リトルショップ・オブ・ホラーズ』(2010年)、ミュージカル『ドラキュラ』(2011年)と出演。“モーニング娘。出身”の強いイメージから脱皮し、女優としての評価を高めていきました。

そんな安倍さんの後輩・新垣里沙さん。モーニング娘。で第7代リーダーを務めました。グループ在籍時よりドラマ、舞台などに出演。その中で着実に演技力を磨いていきました。そして卒業直後に舞台『みのり』で主演、『タンブリング vol.3』にヒロイン出演したのをはじめ、本格的に女優として開花しました。

そして翌2013年から舞台出演がさらに本格化。『絶対彼氏。』『殺人鬼フジコの衝動』と主演舞台を務めたのを皮切りに、ほぼ2ヶ月に一本のペースに舞台出演。昨年はなんと年10本の舞台に出演、今年も上演予定のものも含めて、9本の舞台に出演します。

ドラマ、映画への出演はほとんどなく、舞台出演が圧倒的に多い新垣さん。大規模な劇場から小劇場まで幅広い内容で、役柄も可愛らしい女性からエキセントリックな役柄まで、その振り幅が大きいのが特徴です。迫力のある演技を評価する声が多いです。

一流クリエーターも惹きつける!? 人気女優の仲間入りを果たした真野恵里菜

ハロー!プロジェクトから2009年にソロ歌手としてメジャーデビューした真野恵里菜さん。デビュー当時から女優としても同時に活躍し、2010年にはドラマ『SPEC 〜警視庁公安部公安第五課  未詳事件特別対策係事件簿』で“サトリ”というインパクトのあるキャラクターを演じ、ドラマファンの間でも「あの子は誰!?」と気になる存在になりました。

舞台でも活躍し、2010年には堤幸彦氏が演出を務める演劇ユニット『キバコの会』に出演(シリーズ作でその後4度出演)、2011年には舞台『美男ですね』に出演。そして2012年には映画『わが母の記』や舞台『ウサニ』『悼む人』など人気作に出演し、この頃からアイドルと女優の両輪で活躍する印象が強くなりました。

真野さんが女優として飛躍する作品となったのは、2015年に公開された『THE NEXT GENERATION-PATLABOR-』に主演したこと。2015年には、『新宿スワン』、『ラブ & ピース』、『リアル鬼ごっこ』(※トリプル主演)と園子温監督の作品に立て続けに出演。2016年には大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)やNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』にも出演。人気女優の仲間入りを果たしています。

可憐なヒロインキャラだけでなく、連続ドラマ『結婚式の前日に』(2015年・TBS系)では、ちょっと“イヤな女”を演じ、当時大人っぽさが身についてきた真野さんと役柄がとてもハマっていました。またドラマ『みんな!エスパーだよ!』(2013年、テレビ東京系)ではコミカルな役柄で“パンチラ”シーンも体当たりで挑戦したり、実に幅広い役柄を演じています。

真野さんはキャリアを重ねるごとに着実に演技力を身につけている印象で、また女優として堤幸彦監督や園子温監督ら一流クリエーターを惹きつける魅力に満ちているようです。今年も『君と100回目の恋』や『覆面系ノイズ』といった話題の作品に出演している真野さん。主に映画を中心に人気女優としても地位を確固なものとしつつあります。

元アンジュルムの田村芽実さんは、前身のスマイレージに2011年に加入しましたが、それ以前はジュニアミュージカルなど舞台出演経験も豊富で、本格的にミュージカル女優の道をめざすべく、2016年にグループを卒業。そして今年5月、故・本田美奈子.さんを描いた舞台『minako-太陽になった』に主演し、女優として再スタートを切りました。ちなみに、田村さんはここで紹介したハロプロOGとは違い、事務所も移籍しています。

自社で演劇プロジェクトをもち、アイドル活動中から実力と演技への興味を育む

ハロー!プロジェクトのメンバーが所属するアップフロントグループでは自社の演劇プロジェクトを持ち、現在は「演劇女子部」の名称で、ハロプロメンバーやハロプロOGを中心に、女性のみの舞台をプロデュースし上演しています。

ハロプロメンバーたちは、音楽活動と並行して、女優活動も行う中で強く関心を持ち、女優の道を志すメンバーも少なくありません。12月にモーニング娘。を卒業する工藤遥さんも、女優活動を中心に行っていくとのことですが、ハロプロエッグ(研修生)時代から舞台を中心に演技を経験し、ミュージカルの主演経験により演技の楽しさにめざめたといいます。

演技について語る工藤さんからは「本当に好きなんだな」ということが伝わってきますが、やはり、その「演技が好き」という気持ちが何より大きな原動力になると思います。自社舞台以外にも、ドラマや映画へのプロモートも積極的に行い、ドラマ『武道館』(2016年、フジテレビ系)にJuice=Juiceとして主演した宮崎由加さんも、この時の経験で、未知だった演技に興味がわいたと話していました。

真野さんは、デビュー当時、現在「演劇女子部」をともに運営するBS-TBS製作のドラマや映画、舞台に多く出演し、それが女優としてのキャリアの源になっています。

安倍さんや新垣さん、真野さんら実力派の先駆者がハロプロ出身女優の道を作り、女優活動にも憧れるメンバーが演劇女子部にて演技を実践することで、実力が磨かれるのと同時に演技への興味がさらに強くなっていく。そのことで、今後もハロプロから実力派女優がどんどん輩出されることが期待できそうです。

今回舞台で主演を務める矢島舞美さんの作品も演劇女子部作品。まだ女優として実績がそれほど多くない矢島さんが主演に抜擢され、しかも初の男役。難易度は高そうですが、矢島さんがこれをきっかけに女優として成長することが期待されます。

文/田中裕幸

☆矢島さんの主演舞台、演劇女子部『一枚のチケット〜ビートルズがやって来る〜』は11月27日(月)〜12月3日(日)、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演。

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  • ハロプロ出身者は現場が好きで、舞台女優を目指して居るので、一般にはあまり知られていませんが、高い評価されていて、主演も多いです。
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