ペンタブレットの替え芯に「パスタ」や「爪楊枝」 ワコムさんにリスクを聞いてみた

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2017年12月22日 10:12  おたくま経済新聞

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ペンタブレットの替え芯に「パスタ」や「爪楊枝」 ワコムさんにリスクを聞いてみた

 ペンタブレット(ペンタブ)はデジタルで絵を描く絵師さんやデザイン関係のお仕事をしている人たちにとって今や必需品。多くのクリエイターさんがペンタブレットを使って様々な作品を発表しています。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 そんな中、「液タブ(液晶タブレット)のペン先がすぐに減ってしまう」「芯がすぐに削れてしまってツライ」というペン先に関する悩みがネットに上がっているのをこのごろよくみかけます。ペンタブレットのペン先といえば消耗品。動く機器はデジタルでも、ペンの先だけは物理的に触れる部分がゆえ、どうしても摩耗していってしまいます。交換芯も売られていますが、使用頻度が高まると人はいろいろ考えるもので……。また「つるっ」とする書き味がなじめないとして、アナログ感をもとめて様々なもので感覚を試す人も少なくありません。


 そこで、「替え芯をスパゲティの乾麺に変えてみたら書き味も悪くなかった」とか「爪楊枝代わりに刺してみたけどまぁイケる」といった安価な身近にあるもので代用する人の話が注目されることもしばしば。


 しかし、「パスタを替え芯にしたらダニがうじゃうじゃ沸いてしまい手が凄くかゆい」という全身鳥肌が立つような報告や「爪楊枝がペン先から抜けずツライ」といった話も。そこで、ペンタブレットメーカー『ワコム』の広報担当者に、身近なものを替え芯にするリスクを聞いてみました。


■ワコムさんに身近な物を替え芯にするリスクを聞いてみた


−正規品以外のものを芯に使用した場合どんなデメリットがありますか?


「ワコムの純正芯をご利用されていない状態でペンやペンタブレットが故障した場合、保証対象外となります」


−たしかに……当然と言えば当然ですよね。
ちなみに、純正芯以外のものを使った場合の物理的なリスクはあるのでしょうか?


「ペン内部の筆圧センサーは、芯にかかる圧力を検知して動作しているのですが純正以外の芯を使用すると検知する部分に想定外の力が加わったり、故障につながるダメージを引き起こす可能性があります。最悪の場合、ペンが全く反応しなくなることもあります。」


−なるほど、ペン自体へのダメージも少なくないわけですね。ペンが使えなくなるのは死活問題ですしね。
ちなみに、ちょっと前にパスタをペン先に使うのが流行りましたが、あれはメーカーからみてどうお考えでしょうか。


「パスタなどを使用する方もいらっしゃいますが、とても折れやすく、ペン内部で折れてしまうと取り出せないため、新しいペンを購入いただくことになるケースも見られます。加えて、硬い代替え芯を利用した場合、ペンタブレットの描画エリアを傷つけてしまうこともあります。」


−ペン先で折れたものが詰まってしまうと取り出せなくなる上にセンサーの故障にも繋がりますよね。書き味が良く減らないからって金属製のものなど硬い物を入れると筆圧で描画エリアにもダメージが大きくなるのも納得です。


■非純正芯はやはりリスクが高い


 代替え芯の場合には、画面に保護シートを貼って絵を描いている人が殆どかと思いますが、それでも非純正芯を使うのはかなりリスクが高そうです。
これらのリスクを回避するにはやはり純正の芯を使用する事に尽きるようです。替え芯高いしすぐ減ってしまう、という声も多々聞かれますがタブレット自体が使えなくなったら身もフタもないですもんね。特に高価な液晶タブレットならなおさら。


 液タブの保護シートには書き味を考慮して表面の引っ掛かりが良くなる様ザラっとした加工がなされているものもありますが、ザラ付きの少ない保護シートに変えたら芯の減りもマシになった、という意見もネット上に上がっていますのであまりにも保護シートが芯を削ってしまうという人は保護シートを交換してしまうのも手かもしれません。良いものを長く使う為にも正しい使い方を心掛けたいですね。


<取材協力>
株式会社ワコム


(梓川みいな)


このニュースに関するつぶやき

  • 絵描きじゃないけどペンタブ使ってた。純正の芯で表面傷だらけになったんだけどわこむさん。
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