緊急地震速報が鳴り響くその時、とっさの保育士さんの行動に胸打たれる

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2018年01月07日 11:12  おたくま経済新聞

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おたくま経済新聞

緊急地震速報が鳴り響くその時、とっさの保育士さんの行動に胸打たれる

 東日本大震災以降、東北や関東を中心に依然として地震が度々発生してはヒヤリとした気持ちにさせられます。先日1月5日にも関東の二つの震源で同時に発生した地震により緊急地震速報が発令され、緊張感が高まりました。その時に目撃されたある保育士さんたちを描いた漫画がツイッターに投稿され話題になっています。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 4月から1歳になる我が子を保育園に預けて職場復帰予定という、ツネコさんの育児日記漫画。 「今日の緊急地震速報で、思いがけず職場復帰がちょっと安心になった話です。」という言葉とともに投稿された漫画にはツネコさんが娘さんを連れて駅を移動している時の様子が描かれています。


 抱っこした娘さんと移動しているツネコさんが目にしたのは、保育園の園児のお散歩風景。保育士さん二人がまだよちよち歩きやつかまり立ちができるくらいの園児たちを乳母車に乗せてお散歩しています。


 「4月から娘ちゃんもあの一員になるんだろうな」と微笑ましく眺めていたその時、不意を突くような緊急地震速報の警報音。突然の警報に慌てふためくも、地震は起きずホッとしたツネコさんの目に留まったその光景は、乳母車に覆いかぶさり園児たちを守る体勢をとる保育士さんたちの姿。慌てず、焦らずにとっさに子供たちを守る体勢をとった保育士さんたちの姿を見て胸を打たれたのでした。



 このツイートが投稿されると大きな反響を呼び、保育士さんの行動に感動する人も多くいました。また、現役の保育士さんからも毎月の避難訓練の効果で緊急地震速報が鳴った時に園児たちは身を守る行動ができ避難経路を確保できたという反応や、同じく保育士をしている人からも毎月様々な状況を想定して避難訓練を実施している、園内での避難行動は目に見える事ではないけどこの様に思ってくださる人がいて嬉しいといったコメントも。


 子どもを育てた事がある人や、身近に子供がいる人ならとっさの時の行動を子供と一緒に取る事がなかなか難しいという事をお分かり頂けるかと思います。そして保育という仕事は一人で何人もの小さな命を見守る仕事。保育士は高い専門性とプロの意識が必要とされ本当に好きでないとできない専門職です。こうした小さな命を守るプロたちのお陰で、安心して我が子を預ける事ができるのです。


 筆者も子供たちを0歳児の時から保育園に預けていました。東日本大震災の時、あんなに大きく揺れたのに我が子たちは防災頭巾をしっかり被り迎えに来た私に「先生がいたから大丈夫だったよ!」とニコニコしていたのを今でもはっきりと覚えています。直接の大きな被害はなかったとはいえ3.11を経験し、より災害への備えが強化されている様に感じられます。


 保育士というお仕事は専門性の高いお仕事。子育てしやすい地域社会の為にも必要不可欠の存在。保育士の専門性がより正当に評価されることを願ってやみません。



<記事化協力>
ツネコさん(@tsuneko_log)


(梓川みいな)


このニュースに関するつぶやき

  • 先日の保育士の処遇問題で「保育士に専門性は無い!」と言っていた方。この行動咄嗟に取れますか?此処までして預かった「命」を守っているのですよ!
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