最近、マンションの間取りで今まで以上に「リビングの広さ」を求めるのがトレンドになっています。広いリビングで家族が緩やかにつながりながら家事、仕事、勉強…一つ屋根の下で、同じ空間の中で、それぞれのしたいことをしていたい。そんな傾向にあるのです。リビングをいかに充実した空間とするか、時には他を犠牲にしてでもリビングの広さを競う「リビ充」という言葉も生まれました。果たして広いリビングは本当にいいことがあるのか?そのメリットとデメリットを考えてみましょう。
見晴らしが良い
リビングを広くすると、部屋の見晴らしが良くなります。見えない場所、死角がなくなると落ち着くものです。広く開放的な空間は風通しと明るさももたらしてくれます。広い壁に趣味の小物を掛けたりすれば、室内に長くいてもきっと気持ちも穏やかに落ち着くことでしょう。
リビングを広くすると、物理的な風通しの良さだけではありません。家族が別々のことをしていても、なんとなくお互いを感じながら暮らすことができるでしょう。時にはわいわいガヤガヤするのもよし、家族の風通しも良くなるかもしれません。会社でも社内の風通しを良くして仕事の効率を上げるために、あえて大部屋にするのと似ているかもしれませんね。
中古マンションを買ってリフォームするのも最近の流行です。新築マンションがバブル期以上に高騰してしまった現在、中古を買って自分好みに改装した方が安上がりで理想のライフスタイルが実現できるからです。昔のマンションは部屋数が多く、天井も低く、和室があります。そこで、中古マンションのリフォームで必ずといっていいほどするのが、次の3点セットです。
このリフォームでも目指すところはやはり「リビ充」だったのです。
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次に、リビングを広くするデメリットについても見てみましょう。
外気温に影響され、暑くも寒くもなりやすい
特にリフォームの場合、建物そのものの断熱が不十分だったり、サッシや玄関ドアからすきま風が入る場合には、リフォームしても夏暑く冬寒い部屋ができあがって後悔することでしょう。特に角部屋、最上階など外気に触れる部分が多い住戸では気をつけなければいけません。
家族といっても、リビングだけでは生活しづらいものです。夫婦の寝室も大事かもしれませんし、子供も年頃になれば、やはり個室が必要になることもあるでしょう。そんなときには、いずれリビングを仕切って部屋を作れることも今のうちから念頭に置きましょう。
リビ充が機能するためには、家族がそれぞれ穏やかに静かに過ごさなければなりません。お父さんの「おなら」ならまだしも、食事の臭いや趣味で接着剤を使う時などにも気をつけなければいけません。自分の部屋があればそこに駆け込んでドアを閉めれば済みますが、広いリビングではそんなことがストレスになることもあり得ます。
最近では、あまりリビングの広さにこだわるあまり、トイレの壁を取り払ったり、リビングの中に小さな屋台を持ち込んでそこに籠もったり、寝室が極端に狭く本当に1畳しかないなど、やり過ぎも見られるようになりました。ほどよいリビ充で快適なマンションライフを過ごしましょう。
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