自然妊娠で3回双子を続けて出産する確率は、50万分の1と言われる。そんな奇跡の出産を果たしたアメリカの女性が、「毎日の生活はカオスだけど、愛する家族と生きる人生がとても好き」と日常の奮闘ぶりをメディアに語った。『Mirror』『The Independent』などが伝えている。
米ワシントン州シアトルに暮らすミスティ・ラングさん(35歳)は、7人の子の母親だ。自身も双子だったミスティさんは里親施設で育ち、将来「1人か2人子供を授かれば」と母になることを夢見ていたという。
ところが
3回とも、自然妊娠で双子を授かった。「双子は世代をまたいで生まれるもの」と信じていたミスティさんは、その奇跡に驚いたそうだ。前のパートナーとの間に第1子を授かったのは25歳の時で、妊娠9週目で双子とわかり大喜びした。その双子アレックス君とレクシーちゃん(現在9歳)が1歳になった頃、再びカリスタちゃん(7歳)を妊娠したが、妊娠7か月目にパートナーと別れてしまった。
その後、2010年3月にAmazonで勤務する男性ピーター・ラングさん(32歳)と出会った。同年12月のクリスマスの日に、ミスティさんの家族の前でプロポーズしたピーターさんと婚約、翌年の夏に結婚した。
「ピーターはひとりっ子だから、子供をとても欲しがっていました。だからハネムーンに子作りを始めようと話し合っていたのですが、結婚式の1週間前に妊娠がわかったのです。」
ミスティさんはこの時「ひょっとしてまた双子では?」という予感がしたそうだが、その通りに妊娠9週目の検査で2組目の双子レーシーちゃんとナッシュ君(現在5歳)を妊娠していることが発覚した。
「3歳に満たない子が一気に5人に増える…」とミスティさんはショックを受けたものの、すぐにそれは大きな喜びへと変わった。日々の子育てに奮闘しながら、将来メディカルスクールに行きたいという目標を持ち、専門学校で勉強にも励んでいた。しかし2017年3月、またも双子を身ごもっていることがわかった。
5月の卒業式の日を迎える頃には妊娠11週になっており、最後の学期はハードだったがなんとか卒業することができた。現在は生後10週になるラーナちゃんとフィニックス君がいることから外科技術師の仕事は産休に入っているが、将来は産婦人科医になりたいという夢があるため、2019年から再びメディカルスクールに戻りたいと話している。
7人の子育てとなると、毎日の生活はとにかく大変だ。しかしミスティさんは夫ピーターさんとのチームワークで日々を乗り越えている。ミスティさんは3回の双子の妊娠や子供たちのこと、今の生活についてこのように明かす。
「妊娠して3回も『双子ですよ』と聞かされることになるとは、夢にも思っていませんでした。まだ手がかかる子供たちとの生活はカオスです。でも、小さなことにこだわらず笑って乗り越えています。」
「カリスタは1人で生まれたから少し疎外感があるみたいですが、愛犬のロージーがカリスタと同い年なので『私たちは双子なの』と言っています。とはいえ、カリスタは誕生日を独り占めできるので嬉しいみたいですよ。みんな年齢が近いので、今ハマっているのは全員で喧嘩し合うことかしら。洋服代も結構かかるけど、我が子は靴以外、服やおもちゃは気にせずにシェアし合っています。」
「家族全員が毎日スムーズに過ごせるように、できるだけルーティン生活を心がけてはいますが、やはり柔軟性も必要です。ピーターは本当によくやってくれていて、夜勤が終わったら寝る前に子供たちを学校へ送ってくれます。」
毎日3〜4回の洗濯など当たり前、家族9人の食費も買い物に行くたびに400ドル(約44,000円)もかかってしまうが、普通のスーパーではなく量販店を利用するなどの節約生活を心がけているそうだ。
「バタバタな毎日はエンドレスですが、7人の子供たちに囲まれたこの生活をとてもかけがえなく思っています」と語るミスティさんは現在、自身のブログ『Tripple Twinning』でも妊娠時の状況や子育ての日常などを綴っている。
画像は『Lang Gang 2018年1月3日付Instagram「Grocery shopping with the crew. #twins #3setsoftwins」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)