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<現地に飛ぶも満面の笑みで親指を立てるポーズで写真に収まるなど、被害者への共感は見当たらず>
ドナルド・トランプ米大統領が、南部フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件で現場に駆けつけた警察官や救急隊員らと写真撮影をした際、満面の笑みを浮かべて親指を立てる仕草をしていたことが「あまりにも無神経」「いつもながら空気が読めない」と非難の的になっている。
事件は14日、フロリダ州パークランドの高校で発生。17人が死亡し、元生徒のニコラス・クルーズ容疑者が逮捕された。
翌々日の16日、トランプは事件の対応にあたったブロワード郡保安官事務所を訪問し、問題の写真を撮影。その直後、自らのツイッターアカウント@realDonaldTrumpのヘッダー画像をこの写真に変更した。
Trump just changed his Twitter banner to him grinning and giving a thumbs up while meeting with people who just responded to a deadly school shooting pic.twitter.com/hNQnIJhfbu— Robert Maguire (@RobertMaguire_) 2018年2月17日
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(トランプがツイッターのヘッダー画像を、死者の出た学校銃乱射事件で対応に当たった人々と会った時の笑顔で親指を立てた写真に変えた)
だが17人が死亡したという事件の深刻さに対し、トランプのこの楽しげな様子は理解しがたい、と批判の声が上がった。
Trump visits injured in FL hospital after tragic #Parkland shooting, flashes thumbs up, and smile. Tone deaf. @POTUS pic.twitter.com/TsrOgX7jZQ— Timothy McBride (@mcbridetd) 2018年2月17日
(トランプはパークランドの悲劇的な乱射事件の後、フロリダの病院でけが人を見舞い、親指を立ててニコニコと写真に収まった。まったく意味不明)
The visual difference between Trump and Obama when talking about or visiting the aftermath of a school shooting is striking. Did anyone tell Trump it's not a celebration? pic.twitter.com/cgwy32ql8S— Brian Klaas (@brianklaas) 2018年2月17日
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(同じ学校での銃乱射事件でも、トランプとオバマの違いは衝撃的だ。誰もトランプにこれはお祝い事ではないと教えなかったのか?)
No. I'm highlighting Trump's consistent tone deafness after tragedies. "Very fine people." Or "Have a good time" to hurricane victims. He was at the hospital for a few minutes, flashed a thumbs up & left. The Bushes & Reagan would have handled it better too. We deserve better.— Brian Klaas (@brianklaas) 2018年2月17日
(トランプは悲劇に対して不感症なんじゃないか。プエルトリコを襲ったハリケーンの被害者に対しても「すばらしい人々」とか「楽しんでね」とか。今回も病院にいたのはほんの数分で、親指を上げて写真に収まって去っていった。同じ共和党の大統領だったブッシュ親子やレーガンなら、もっとうまく対応しただろうに。それが普通なのに)
プエルトリコといえば、トランプは被災者たちにトイレットペーパーなどの救援物資を放り投げて、人々を驚かせたこともあった。
「NRAに立ち向かう気はないのか?」
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何より、被害者への哀悼の念がまったく感じられないのが恐ろしい。
"To give a thumbs-up like you just had a great dinner. No empathy. Disgusting. Go away." https://t.co/krTJDDycL4— Janice(@Call_YourMom) 2018年2月17日
(最高のディナーを食べた後みたいに親指を上げる。共感はゼロ。最悪。どこかに失せろ)
ウィスコンシン州選出のマーク・ポキャン下院議員(民主党)は「17人のアメリカ人が殺されるという、史上最悪レベルの学校銃乱射事件が起きたのに、どうして笑顔で親指を立ててそこに立っていられるのか?」とツイートした。「トランプ大統領よ、全米ライフル協会(NRA)に立ち向かう気はないのか?」
Doesn't look like you're heart is too heavy. You are smiling ear-to-ear and giving a big thumbs-up in all of these pictures. Seems like you're just excited to be in front of the cameras. #doSomething https://t.co/GGYvQWP1XQ— Misha Collins (@mishacollins) 2018年2月17日
(悲しんでいるようには見えない。どの写真も満面の笑みで力強く親指を上げている。カメラの前で興奮しているようにしか見えない)
ホワイトハウスもトランプも、写真への批判にはコメントしていない。トランプとメラニア夫人は16日に警官や事件の被害者と面会したが、トランプが力を入れたのは犠牲者への追悼よりも救急隊員らへの称賛だった。
涙を流したオバマとは大違い
「すばらしい仕事ぶりだった。本当に感謝している」と、トランプは保安官事務所で警官らに対して述べた。「みんなその話題で持ちきりだ」
トランプはこうも言った。「皆さんの功績が認められるといいと思う。あなた方が称賛にふさわしいことは私が請け合う。並ぶ者のない働きぶりだった」
事件の負傷者の多くが入院している病院を訪問したトランプは、同じように親指を上げるポーズを取って医療スタッフらと写真に収まった。
ちなみにワシントン・ポストによれば、トランプは犠牲者の家族に対して公にはあいさつをしていない。また記者団の問いにも関わらず、銃規制改革には触れなかった。
12年にコネティカット州の小学校で男が銃を乱射し、20人の幼い子供が犠牲になった際、当時のバラク・オバマ大統領はホワイトハウスの記者会見で銃保有に対する規制強化を訴えた。この時、オバマが涙を流していたのは有名な話だ。
(翻訳:村井裕美)
トム・ポーター
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