小田急電鉄70000形「GSE」ロマンスカー新型車両に試乗、写真93枚

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2018年02月23日 18:13  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
小田急電鉄は23日、新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)のプレス試乗会を実施した。GSEは3月17日から営業運転を開始する予定。プレス試乗会では喜多見電車基地から小田原線・多摩線を走行して唐木田車庫へ向かい、内観・外観撮影も行われた。

愛称の「GSE」は、優雅さを表す「Graceful」を用いた「Graceful Super Express」の略。車両製造は日本車輌製造(日本車両)、デザイン設計は岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当した。7両固定編成のボギー車で、車体は薔薇(バラ)の色を基調とした「ローズバーミリオン」、車体側面の帯にロマンスカーの伝統カラー「オレンジバーミリオン」をあしらい、屋根部は深い赤色「ルージュボルドー」を採用している。

GSEの編成定員は400名(全席指定)。先頭車の1・7号車に16席ずつ展望席を設け、大型の1枚ガラスを採用するとともにガラスの取付け角度と座席の位置、ガラスの両側にある支柱の位置・形状を工夫することで、前方の眺望を格段に向上させたという。座席上の荷棚もなくし、ダイナミックな眺望と開放的な空間を創出している。車体側面の窓も高さ100cmに拡大された。

車内の座席は座面幅47.5cm、座面の高さは44cmに設定。各座席の肘掛部にコンセントを設置し、座席の下には国内線機内持込みサイズ(55cm×40cm×25cm以内)の荷物を収納できるスペースも用意した。4号車を除く各車両の出入口デッキ付近にラゲージスペースを設置している。

バリアフリーにも配慮し、4号車において改良型ハンドル形電動車いすでの乗車に対応した設備(ゆったりトイレ・乗車スペース)を導入。身障者対応座席は着脱式とし、座席を取り外すことで車いす3台まで乗車可能とした。トイレはすべて「ウォシュレット」付きの洋式トイレに。授乳時や体調不良時に利用できる多目的室も設置している。

車内無料Wi-Fiシステムも整備し、インターネット接続サービス「odakyu Free Wi-Fi」の提供に加え、展望ライブ映像やGSEメイキングビデオなどを楽しめる車内限定エンターテイメント「Romancecar Link」の配信も行う。

GSEでは左右方向の車両振動を低減する「電動油圧式フルアクティブサスペンション」を全車両に搭載している。今回のプレス試乗会でも、静かで揺れの少ない快適な乗り心地を体感できた。この日は午前に喜多見電車基地から唐木田車庫へ向かい、外観撮影を実施。午後は唐木田駅から梅ヶ丘駅まで運行され、小田原線の複々線区間では各駅停車などが走る緩行線を走行。急行線を走る特急ロマンスカーと並走する場面もあった。

2月25日には一般向けの試乗会が開催され、午前に新宿駅から唐木田駅へ運行される予定となっている。その後は3月9日の「新型ロマンスカー・GSE 試乗ツアー」(本厚木〜小田原間を往復)、3月10日に海老名電車基地で開催されるお披露目会を経て、ダイヤ改正が行われる3月17日、新宿駅9時0分発の特急「スーパーはこね5号」で営業運転を開始する。箱根方面への特急「スーパーはこね」「はこね」のほか、通勤用の特急「モーニングウェイ」「ホームウェイ」でも運行される予定となっている。(上新大介)

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