女性にとって、40代は肌の悩みが増える時期。加齢や食事、紫外線などの様々な影響が肌に現れやすい年代です。
しかし、同年代の女性を見てみると、なかには年齢を感じさせない若々しい肌をキープしている人もいらっしゃいますね。理想の肌を保つには、適切な化粧品選びと正しいスキンケアを続ける
ことが大切です。
今回は、40代の女性が覚えておきたい化粧品の選び方とおすすめの商品
をご紹介します。
■目次
1.40代の女性はどんな肌状態?
2.40代の女性に起きやすい肌悩み
3.40代の女性の肌悩みの原因
4.40代の女性に必要なスキンケア
(1)基本は保湿、あらゆる肌悩みにアプローチ
(2)過剰な皮脂には食事とスキンケアの見直しを
(3)シミやシワ、たるみには紫外線対策の徹底を
5.40代の女性に適した化粧品の選び方
(1)化粧水はたっぷり使える無理のない価格のもの
(2)化粧水を閉じ込める力のある乳液やクリーム
(3)美容液はお好みで
6.40代の女性におすすめの化粧品
■1.40代の女性はどんな肌状態?
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肌は年齢を重ねるごとに変化していきます。人によって様々ですが、肌の分岐点といわれる40代の肌は、以下のような状態を感じやすくなります。
・目元の乾燥小ジワが深いシワになった ・薄かったシミの色が濃くなった ・シミが大きくなった ・ほうれい線が目立つ ・毛穴が目立つ ・化粧ノリが悪い ・化粧がくずれやすい ・頬のたるみが気になる ・昔より顔が大きく見えるようになった ・フェイスラインがぼんやりしている ・肌が乾燥しやすい ・愛用していた基礎化粧品では物足りなくなった
このように、40代は女性にとって肌に多くの変化やトラブルを感じやすい時期といえます。
■2.40代の女性に起きやすい肌悩み
40代の女性に起こりやすい肌悩みといえば、シワやシミ、たるみなどの見た目の変化ではないでしょうか。目元や口元の目立つ部分に年齢サインが現れると、見た目の印象にも影響が出やすくなります。
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肌質の変化を感じる人も
40代になると、普段のスキンケアでも違いを感じはじめる傾向があります。クリームをたっぷりつけても乾いてしまったり、ファンデーションを塗ると粉を吹いたような仕上がりになったりと、乾燥肌になる方が多いでしょう。
化粧品で赤みやかゆみが起こるなど、肌がデリケートになったように感じる人も少なくありません。意外と多いのが、混合肌になるケースです。頬は乾燥しがちだけれどTゾーンは皮脂が多く、化粧がくずれやすいという方も珍しくないようです。
30代から少しずつ感じ始めていた悩みが深刻なものとなり、これまで行っていたお手入れでは手応えを感じられなくなってしまいますね。
では、こうした変化に対し、どのような対策をとればよいのでしょうか。
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■3.40代の女性の肌悩みの原因
対策をとるためには、悩みに至った原因を探る必要があります。肌悩みごとに考えられる原因についてお伝えしましょう。
(1)「加齢」によるハリやうるおい成分の減少
若々しい肌のカギは、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などのハリやうるおいを支える成分にあります。これらの成分は、真皮と呼ばれる肌の奥深くに存在し、加齢によって産生が少なくなっていきます。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少すると、ハリやうるおいが低下します。ハリがなくなると、シワやたるみができる原因となり、うるおい不足によって肌が乾燥すると化粧ノリが悪くなったり、バリア機能が低下して敏感肌になるなどのトラブルにつながります。
顔が大きく見えるのはたるみのせいかも
また、たるみが進むと見た目の印象を変えてしまうこともあります。ほうれい線が目立ったり、フェイスラインがぼやけたり、顔が大きく見えたりするのも、たるみの影響が一因だと考えられます。
(2)ターンオーバーの周期も遅くなる
加齢は肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の周期にも影響を与えます。若い頃は28日くらいだったサイクルが40代では45日程度になるといわれており、年齢を重ねるごとにその周期は長くなります。
ターンオーバーの遅れによって、シミが増えたり濃くなったりと変化を感じる可能性があります。
(3)「食事」による皮脂の変化
40代の肌は乾燥する傾向にありますが、皮脂の分泌量が多い方もいらっしゃいますね。
化粧くずれは、食事の内容に原因が潜んでいるかもしれません。カフェインを多く含むものやチョコレート、甘いもの、スナック菓子、ラーメン、香辛料などは皮脂の分泌量を増やします。
スキンケアだけでなく、食事内容を見直すことも必要です。
(4)「紫外線」による光老化
紫外線はシミだけでなく、シワやたるみなどももたらす「光老化」の原因につながります。長年浴び続けてきた紫外線が真皮にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを減らし、肌のハリやうるおいを低下させます。
■4.40代の女性に必要なスキンケア
肌の悩みや原因が見えてきたら、それに必要なお手入れを覚えておきたいところです。肌悩みに応じたエイジングケアをマスターし、いきいきとした肌を目指しましょう。
(1)基本は保湿、あらゆる肌悩みにアプローチ
スキンケアの基本であり、もっとも大事なものは保湿です。40代女性の肌は乾燥しやすいので、水分を惜しみなく与えてあげてください。化粧水をたっぷりと塗ったら、乳液やクリームでその水分を閉じ込めましょう。
保湿をしっかりと行うことによって、乾燥を防げるだけでなく、乾燥による小ジワやハリの低下にもアプローチできます。また、肌にうるおいが満ちると透明感がアップするため、シミも気になりにくくなるでしょう。
そして、適切に保湿ができていると、肌のバリア機能も保たれるようになります。外部刺激から肌を守り、健やかな肌をキープします。
(2)過剰な皮脂には食事とスキンケアの見直しを
皮脂にお悩みの方は、前述のように皮脂の分泌量を増やす食品を控えることが大切です。それに加えて、スキンケアにも問題がないか確認してみましょう。
Tゾーンは皮脂が多く、頬が乾燥しがちな場合は、不足した水分量を補うために皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。化粧水の使用量を増やしてみたうえで、鼻につける乳液やクリームは控えめにしてみてください。
水分と油分のバランスを調整することによって、肌の調子が整うでしょう。
(3)シミやシワ、たるみには紫外線対策の徹底を
濃く目立つシミやシワ、たるみに対して、化粧品でアプローチするのは厳しいでしょう。これらを対処したい場合は、レーザーなどの治療が必要となります。
シミやシワ、たるみなどの進行を早めないためにも、日頃のスキンケアでしっかりと保湿し、原因となる紫外線から肌を守ることが大切です。
■5.40代の女性に適した化粧品の選び方
40代の女性に適した化粧品はどんなものなのでしょうか。主なアイテムごとに選び方を見てみましょう。
(1)化粧水はたっぷり使える無理のない価格のもの
前述のように化粧水をたっぷりと与えたいので、惜しみなく使える価格帯のアイテムがベストです。高価なものを選ぶ必要はないので、無理なく購入できる化粧水を選んでください。
肌にしっかりと水分を与えるには、とろみの少ないサラッとしたテクスチャーの化粧水がおすすめです。サラサラの化粧水だけでは心許ない場合は、とろみのある化粧水を重ねてダブル使いしてもよいでしょう。
(2)化粧水を閉じ込める力のある乳液やクリーム
化粧水を塗ったあとは、乳液かクリームで水分を閉じ込めます。
肌の状態によって適切な保湿力が異なるので、肌のうるおいをキープできるアイテムを選びましょう。乳液とクリームは併用してもいいですし、どちらか一つだけを使ってもOKです。
(3)美容液はお好みで
エイジングケアというと美容液のイメージがあるかもしれませんが、美容液は必ず使うべきものではありません。化粧水・乳液・クリームのケアを行ったうえで、必要性を感じる方は取り入れるとよいでしょう。
保湿力を補いたい場合は、「セラミド」や「プロテオグリカン」が配合されたもの、ハリを高めたい場合は、「コラーゲン」や「レチノール」、美白を目指したい場合は、「ビタミンC」や「コウジ酸」と、目的に応じてお好みの成分を選んでください。
■6.40代の女性におすすめの化粧品
実際に化粧品を選ぶなら、どんなアイテムがよいのでしょうか。筆者が使ってみたアイテムの中から、おすすめの3つをご紹介します。
(1)モイストローション/アスタリフト
3種のコラーゲンとヒアルロン酸で、たっぷりとうるおいを与える化粧水
です。使用後は手のひらが吸いつくようにもっちりとした肌になります。
テクスチャーはややとろみがあるので、サラサラの化粧水をたっぷりと使用したあとに使うのがおすすめです。通常購入(130ml 税抜価格3,800円)
(2)イドラ エッセンシャル クリーム/クラランス
水分不足に傾いた肌を、うるおいで満たす保水力に優れたクリームです。リッチなテクスチャーで肌を包み込み、ふっくらとやわらかな肌へと導きます
。
乾燥に悩みがちな筆者ですが、このクリームなら乾燥の厳しい日でもうるおいが持続すると感じました。使い心地のいい優秀なクリームです。(参考価格6,696円)
(3)エリクシール シュペリエル スリーピングジェルパック W/エリクシール
夜のスキンケアの最後に、塗って寝るだけでOKのジェルパックです。普段のお手入れで乾燥しがちな日に投入すると、翌朝はうるおいとハリがアップ
します。
シートマスクよりも手軽に使えるうえ、コストパフォーマンスも高いため、肌の調子を上げたい日に活躍します。(105g 税抜価格2,800円)
スキンケアで大切なのは、肌にあった化粧品を適切に使うこと
です。トラブルを招く乾燥や紫外線から肌を守れるように、たっぷりとうるおいを与えて健やかな肌をキープしましょう。
(コスメコンシェルジュ 古賀令奈フリーライター/エディター/コスメコンシェルジュ。美容・ヘルスケアを中心として「わかりやすく試しやすい」をコンセプトに執筆。日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュを取得し、美容法の提案活動も展開。)
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