手遅れになる前に――セックスレスで悩む女性たちへ。

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2018年03月12日 19:00  citrus

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日本の夫婦のうちの45%がセックスレス。2014年秋に衝撃的な数字が発表されました。

 

「セックスレス」既婚者右肩上がり 少子化の一因…懸念のなか20代後半妻も44%が「1カ月以上、ない」

 

1カ月以上セックスをしていない夫婦が、日本には半数近くもいるそうです。

 

もちろん、セックスをしなくても生きてはいけますし、双方が納得の上でのセックスレスなら問題はありません。だけど、どちらかがまだセックスをしたいと感じている場合は、根深い問題になります。

 

私のまわりにもパートナーとのセックスレスで悩んでいる女性が多くいます。男性はひとりエッチや風俗で欲望を処理できるからか、女性の方がセックスレスの悩みを抱えやすいように感じます。

 

「ごめん。おまえとは無理」
「太ったからできない。いつも綺麗でいてくれないと」
「AVを見ながらひとりでするのが一番気持ちいい」

 

と、夫や彼からの暴言の数々に、深く傷つく女性たち。あぁ、こんなことを言われたら、自信を喪失しますよね……。

 

 

■抱いてくれない男性と一生を過ごせるか?

セックスレスについてもっと詳しく知りたいと思い、「セックスレスカップルの救世主」の異名を持つ作家の二松(ふたまつ)まゆみさんに会ってきました。まゆみさんは、10年以上にわたり、セックスレスについて書き続けています。

 

早速まゆみさんにこんなことを聞いてみました。

 

「日本では、セックスというとなんとなく恥ずかしい、はしたない、というイメージがあって、人に話せず悩んでいる人も多いですよね。本当は悲しくて解決したいと思っているのに、目をつぶって考えないようにしている人もいるのではないでしょうか? 今はしてなくても、結婚したらセックスレスじゃなくなるかもとか、またそのうち復活するかも、と思っている人は多い気がします。実際は復活できるものなのでしょうか?」

 

これに対し、まゆみさんはバッサリ。

 

「甘い! 何の理由もなく1カ月以上セックスがなくなってしまったら危険信号です。そして、半年以上なくなってしまったセックスを復活させるには、かなり難易度が高くなります」

 

子どもがいるからセックスしなくても幸せ、という人もいますが、今はそう思っていても、本当に一生それで良いのか……?

 

「セックスレスが本当に怖いのは、10年、20年後の熟年夫婦になってからなんです」と話すまゆみさん。最新の著書『キョウイクSEX』には、こんな恐ろしい末路が書かれています。

 

・子育て期間中にセックスを拒み続けた結果、夫から求められなくなった。40代になって性欲が盛り返してきたが時すでに遅し。今さらセックスをするきっかけを失ってしまった。

 

・20年以上セックスレスが続いている40代女性。あるとき、20代の娘に彼氏ができ、「エッチしちゃった」と打ち明けられたとき、娘がうらやましくてしかたなかった。娘と恋愛話をしたいけど、自分は20年以上もしていないので話がわからない――。

 

 

■セックスフルになるには「努力」が必要

毎日一緒に暮らす家族になり、しかも子どもが生まれて親になった場合、男女として継続的に求め合うのは非常に難しい。人は飽きるし、慣れるのが当たり前。

 

「難しい」という前提があるからこそ、「努力することが大事なんです」とまゆみさんは言います。

 

セックスレス夫婦が増えている一方で、いつまでもセックスフルな夫婦もたくさんいます。セックスフル夫婦はどういう努力をしているのか? 『キョウイクSEX』の中では次のように書かれています。

 

・手をつないだり腰に手をまわしたり、常にお互いの体に触れている
・妻が夫を立て、褒める
・妻はきれいでいる努力をし、夫は清潔さを保つ努力をしている
・目を見て話す
・I(アイ)メッセージで会話をする(「○○やっておいて」ではなく、「○○をやってくれたら(私が)嬉しい」)

 

命令口調でキツい女性を、男性はなかなか「抱きたい」とは思えないのが現実。

 

まゆみさん曰く、「大事なのは、『かわいげ!』」とのこと。多くの場合、セックスの場では女性が男性を立てる方がうまくいくのです。

 

セックスレスになってしまった場合、自分の言動を見つめ直してみることで解決の糸口が見つかるかもしれないと思いました。

 

 

■好きな人と愛し合う幸せは人生に潤いと生きる力をくれる

セックスの定義は、必ずしも「挿入」することを指すのではありません。お互いを慈しみ、触れ合う行為のことをいいます。

 

好きな人と肌を合わせてお互いに求め合う行為は、自分自身の存在を肯定できる、この上なく幸せな瞬間ではないかと思います。決して大げさではなく、好きな人とのセックスは生きていく力になると思うのです。

 

「男女はセックスの相性が合うかどうかが大事」と言ったりしますが、セックスレスのニュースを見たり悩んでいる女性の話を聞いたりするうちに、性癖の一致やテクニックといったものも大事だけど、「したいと思うタイミング」「性欲の量」「セックスという行為をどの程度大事に思っているか」がお互いに合うかどうかもものすごく大事な要素だと考えるようになりました。

 

最後にまゆみさんからの究極の一言を紹介します。

 

「抱いてくれない男とは幸せになれない」

 

厳しいようですが、これが現実、ですよね。目を背けていても、残念ながら解決は訪れません。

 

危険信号がともり始めたら、手遅れになる前にパートナーと話し合ってぜひ解決方法を探ってみてほしいなと思います。

 

「セックスレス夫婦の絆はモロい」 夫婦問題のプロが語る、結婚生活を左右するセックスの重要性(ウートピ)

 

キョウイクSEX―いつまでも熱い二人でいたいから/主婦の友社

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  • そうです、ラテンアメリカのいちゃいちゃ�ܤ��ϡ����ɤ��ϡ����ɤ��ϡ���文化は、日頃意識的に触れあうことの賜物でもあるのです。
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