海外では常識!女性が「ちつケア」をすべき最大の理由

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2018年03月13日 22:02  新刊JP

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海外では常識!女性が「ちつケア」をすべき最大の理由
あなたの「膣」は、きちんとケアができていますか?

膣にはセックスや性的なイメージがあり、「ケアなんてはずかしい」という方が多いのではないでしょうか。

『産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話』(アスコム刊)の著者で、産婦人科医の八田真理子先生は、「日本人女性は、膣周りのケアへの理解がかなり遅れている」と指摘しています。

「欧米などの海外では、女性が自分の膣に関心を持ち、積極的にケアをするのは当たり前のこと。お肌やネイルをケアするのと同じように、膣のお手入れ「ちつケア」をするのが常識なんです」(八田先生)

「『セックスするパートナーがいないから』『今は妊娠・出産を考えていないから』と、膣をケアせずにいると、気が付かないうちに膣はどんどん劣化してしまいます。膣が劣化すると、膣炎などの感染症や、かゆみ・においなどの不快症状、尿漏れや骨盤臓器脱(腸などの臓器が膣から飛び出してしまうこと)など、さまざまな不調や病気にかかる可能性も高まってしまうのです」(八田先生)

また、膣の状態は、女性ホルモンや自律神経とも密接に関係しているため、「ちつケア」をすることは、体全体の健康を守ることにもつながるのだそう。

そんな、女性にとって必須の「ちつケア」。具体的にどんなことをするのか、八田先生に教えていただきました。

■洗いすぎはNG!正しく洗ってしっかり保湿

膣周りは、においなどが気になり、中までしっかり洗いたいという人も多いと思います。でも、実は洗いすぎは逆効果。

膣内には、膣の健康を守ってくれるデーデルライン桿菌という善玉菌がたくさん棲みついています。中を洗いすぎてしまうと、そういう良い菌まで洗い流してしまい、膣内環境のバランスが崩れて、膣炎などが起こる原因になることもあります。

また、海外では膣周り専用のソープや保湿ローションを使うことが当たり前になっています。これらの専用コスメは、最近では日本でもドラッグストアや通販で購入できるので、自分のお肌の状態に合わせて使ってみるのもよいでしょう。

■日々のおりものチェックで健康管理をする

膣に異常が出たり、病気に罹ってしまったとき、そのサインとなるのは、おりもの。
健康なときは、ほぼ無色透明に近く、においはほとんどありません。

しかし、色が白濁したり黄色や黄緑色がかっている、においがきついという場合には、膣カンジダ症や膣トリコモナス症などの病気に感染していることがあります。

膣の病気はセックスから感染するというイメージがあるかもしれませんが、女性の5人に1人が罹るといわれる膣カンジダ症の原因・カンジダ菌は、誰の体にも棲みついている常在菌。体が健康なときはおとなしくしていますが、体調を崩したり、膣の洗いすぎなどで膣内環境のバランスが崩れてしまうと、誰でも罹る可能性があります。

日ごろからきちんとおりものをチェックし、いつもと違う症状が見られた場合には、すぐに婦人科を受診しましょう。

■大豆イソフラボンをたっぷり摂って、女性ホルモンの働きをサポート

女性の心と体の美と健康の味方とされるのが、エストロゲンという女性ホルモン。

エストロゲンは35歳くらいから減少していきますが、無理なダイエット、ストレスなどが原因となり、分泌が低下してしまうこともあるそう。そうなると、精神的に不安定になってイライラしたり、膣内環境の乱れによる膣炎の発症、肌あれ、めまいなどの体の不調が生じることも。

そんなときは、イソフラボンが助けになってくれるかも。イソフラボンは体の中でエストロゲンに似た働きをしてくれる物質です。大豆に多く含まれる成分なので、豆腐や味噌、納豆などの大豆製品を上手に食事に取りいれていくとよいでしょう。

「ちつケア」には、このほかにも膣周りの締まりをよくする筋トレやマッサージなど、さまざまなものがあります。

「ちつケア」で体を中から整える習慣を身につけられれば、女性ホルモンが乱れたり、加齢により減少していっても、膣も体も健康で若々しい状態をキープすることが期待できます。

アンチエイジングにもつながる「ちつケア」。はずかしいという思い込みは捨てて、取り組んでみてはいかがでしょうか。

(新刊JP編集部)

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  • おりものの量が多い時は子宮内にびらんがあることが多い。焼いてもらったらおりものは無くなった。 おりものシート不要。
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