「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」などを運営するスタートトゥデイの代表取締役社長で、公益財団法人 現代芸術振興財団の会長を務める前澤友作氏が、重要文化財に指定されている長谷川等伯の作品「烏鷺図屏風(うろずびょうぶ)」を収蔵した。譲受金額は非公表。
「烏鷺図屏風」は安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師 長谷川等伯が、少なくとも1605年以降に手掛けた晩年期の代表作。六曲一双、幅各354センチメートルの大画面に、飛び交うカラスと羽を休める白サギの群れが水墨の流麗なタッチで対照的に描かれている。1969年には国の重要文化財に指定。千葉にあるDIC川村記念美術館の最初のコレクションとして保管されてきたが、昨年の同館の日本画展示の終了に伴い前澤氏に譲渡された。
生まれて初めて屏風を購入したという前澤氏は同作について、「安土桃山から江戸初期の時代背景に思いを馳せながら、私流に作品を愛し解釈し、皆様とこの素晴らしさをシェアしていきたいと思います」とコメント。これから予定される展覧会などを通じて公開していくという。
Copyright(C) 2024 FASHIONSNAP 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。