「出産は痛い」
現代の女性の多くはそれが“当たり前”の認識でいるのではないでしょうか。
しかし、他の動物の出産映像などを見ても、泣き叫んだり、120%のパワーで力んで産んでいることってあまり見かけないと思いませんか?
人間のお産だけがとても苦しく、痛いものになっているのって、よくよく考えると不思議です。
英国王室のキャサリン妃も行ったとされ、TVなどでも紹介されている「ヒプノバーシング」(※1)では、出産は“痛みはない”もの、“最大の気持ちよさを感じるもの”としています。
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あまり日本では知られていないヒプノバーシングについて、最近この方法で第2子を出産をしたばかりの筆者が体験をもとにご紹介します。
痛みが好きだという人はそんなにいないと思います。出産だって、痛みが無い方が良いですよね。
中には「痛みを味わうことで、子どもの愛情が増す」と言われる方もいるかもしれませんが、少なからず、痛みへの恐怖心は心のどこかにあるのではないでしょうか。
妊娠中に、「陣痛ってどれくらい痛いんだろう」「会陰は切れるのか?切られるのか?」など、痛みに対する不安が多くてストレスが大きくなっていけば、お腹の赤ちゃんにも良い影響はないでしょう。
筆者も1人目を出産した時、妊娠後期に入ると、痛みの恐怖が増して不安を感じていました。
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今振り返ると、他のことにもポジティブになれず、心が不安定になりやすい状態だったと思います。
そして、2人目を妊娠してヒプノバーシングの存在を知り講座を受講したのですが、本当に目から鱗でした。
“出産は痛くない”ということを自分なりに理解でき、痛みのないお産にするにはどうしたら良いのか、心の底から納得ができると、これまでの“出産は痛い”という感覚が徐々に体や頭から薄れていきました。
先生は、この“すり込み”が大事だと何度も繰り返し教えてくれました。
私たちは壮絶な出産の経験を、親や周囲の経験者から、子どもの頃から何度も聞いてきました。
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それによって私たちの脳は「出産は痛い」という“すり込み”をされているとも言えます。
それを手放すためには、“出産は気持ちがいい”という新たなすり込みを繰り返しおこなっていくことが肝心だということ。
そのためにヒプノバーシングの講座の中では、気持ちのいいお産の映像を何度も見たり、日常でCDを聞いたりします。
毎日CDを朝晩聞いていると、その中の言葉を自然と覚えてきて、「私のお産はとても心地が良い」と、心から感じている自分に気付きました。
妊娠中に、不安や恐怖心がなくなり、心がポジティブになると、お腹の赤ちゃんに会えるのが楽しみで仕方がなくなってきます。
ヒプノバーシングの考えでは、私たちの思い込みによって“出産の痛み”を生み出すとされています。
この思い込みを手放すことを妊娠中に実践したら、出産当日はどうしたらよいのでしょうか。
出産のイメージというと「うーん」と強く力いっぱい“いきむ”こと。
これはヒプノバーシングでは行いません。
むしろどれだけ力を抜いて、お産の最後の最後までリラックス状態を保つことが大切だと考えます。
ですが、私たち現代人は、日常で“頑張る”ということが習慣化していますよね。
頑張ると、どうしても交感神経が優位になり、リラクゼーションは失われ、力を入れて“いきみ”たくなります。
筆者はヨガのインストラクターをしていますが、ヒプノバーシングの先生に「ヨガのクラスの最後に行う“シャバーサナ”の状態と同じだよ」とアドバイスをいただきました。
シャバーサナは、体と心を完全に緩めて、自分自身で「何かをする」「頑張る」ということを手放して、意識を内側へ内側へと向けていくことです。
それが最大のリラクゼーションを導き、とても心地良い状態になります。
「そんなに力抜いて、本当に赤ちゃんは産まれるのか?」と最初は疑問に思われるかもしれませんが、むしろ力を抜いて産道を柔らかい状態にしてあげた方が、赤ちゃん自身がスムーズに出てきやすいとのこと。
どうしても母親は、「私が頑張って赤ちゃんを産む」と思いがちですが、赤ちゃんは潜在的に、どのように出てくれば良いのかを知っているのだそうです。
そんな赤ちゃんを、そしてママ自身を信じて、「ゆだねる」ことが肝心だと感じました。
忙しい毎日に身をおく現代人の私たちは、頑張らずに“ゆだねる”ということが苦手になってしまっているので、この点も、妊娠中に意識していくことが必要ですね。
出産が本来痛くはないという考え方、驚きですよね。
“出産は心地が良いというすり込み”“頑張らない”ということが肝心です。これを上辺だけではなく、心から理解して妊娠中に取り組んでみてください。
次回は、ヒプノバーシングを行うためには、どのように産院を選ぶべきか、筆者の経験からお伝えしたいと思います。
【参考・画像】
※1 ヒプノバーシングジャパン
※ nata-lunata、Elnur、 Luna Vandoorne、 Mr Max/ shutterstock
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