ついこの前までは、誰に抱っこされてもニコニコ笑っていたのに、今では、ママ以外の人が近づくだけでも大泣き。
真っ赤になって嫌がる赤ちゃんを抱え、相手に申し訳なく思ったり、また、赤ちゃんを少しみてもらうといったことも難しくなり、人見知りをする赤ちゃんを持つママは、ホトホト困ってしまうものです。
この記事では、人類学を学び18年間様々な立場から子育てに携わる筆者が、最近の研究を基に、赤ちゃんの人見知りへの対応ヒントをお伝えします!
人見知りは、多くの場合、生後6ヶ月頃から始まり、発達過程と共に緩やかになっていきます。
それでも、人見知りの期間や度合いについては、個人差も大きく、生後4ヶ月頃から見られる赤ちゃんもいれば、兄弟姉妹であっても、人見知りの強さが全く異なることもあります。(※1)
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諸説ありますが、科学技術振興機構(JST)によると、赤ちゃんの内面に繰り広げられる“葛藤“が、人見知りを理解する鍵といいます。
人見知りの強い赤ちゃんは、ママ以外の人を“怖い“という気持ちが大きいものの、同時に、その相手に対する“近づきたい“という興味や関心も人一倍大きく、こうした心の葛藤が、人見知りを引き起こすというのです。(※1)
確かに、人見知りをする赤ちゃんをみていると、ママ以外の人を怖がるものの、その相手の一挙一動を凝視していたり、また少し慣れるなら、ちょっと近づいてみようとするといった様子に気づきませんか?
赤ちゃんのこうした“心の葛藤“を理解し、人見知りをする赤ちゃんへの適切な対応を整理してみましょう。
人見知りをする赤ちゃんは、ママ以外の人が“怖く“てしょうがありません。
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ですから、まずは、慣れない人物に突然触られたり、抱っこされたりといったシチュエーションを、できるだけ避けましょう。
大人でも、怖いと感じる人物が突然近づいてきて、触れられたりするなら、心臓が止まる思いがするほど恐怖を感じるでしょう。
可愛い赤ちゃんを目にすると、ましてやそれが親族や身近な人であるならば、思わず頭やほっぺをなでたり、抱っこしたくなるもの。
それでも、「今、人見知りが激しくて、慣れるまで少し時間がかかるんです」と説明し、理解してもらいましょう。
人見知りをする赤ちゃんは、相手が自分の目を見ていない時に、その相手の顔をよく見ると分かっています。(※1)
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慣れない相手にじっと見つめられるならば、赤ちゃんの怖い気持ちも倍増します。
それでも、赤ちゃんが「この人は自分の方を見ていない」と感じるのならば、”近づきたい”という好奇心も、よりのびのびと発揮できるというわけです。
ですから、ママは例えば、会話などを通して相手の視線をひきつけ、赤ちゃんに、その人物を観察する時間をたっぷり用意してあげましょう。
赤ちゃんも、楽しそうに話すママと相手の様子をじっくり観察することで、少しずつ“怖さ“がほぐれ、“近づいてみたい“という気持ちも高まるでしょう。
赤ちゃんの人見知りが激しいと、ついつい人に会うのも気が引け、家の中にこもりがちになってしまうこともあるかもしれません。
それでも、人見知りをする赤ちゃんは、人が嫌いなわけではなく、人に対する関心も人一倍強いのだと思い出しましょう。
無理して、赤ちゃんとママ以外の人が、直接触れ合う機会を用意する必要もありません。
例えば、スーパの店員さんや近所の人など、日常生活の範囲で、ママが他人と親しむ様子を、傍でたっぷりと赤ちゃんに観察させてあげるのも方法でしょう。
普段から、そうしてママが周りの人々と楽しそうに交わる様子に触れることで、赤ちゃんも、ママ以外の人々に対し、より慣れやすくなっていきます。
人見知りをする赤ちゃんの“心の葛藤“を理解し、赤ちゃんがママ以外の人々に慣れる時間をたっぷりとれるよう、工夫してあげたいですね。
【参考・画像】
※1 “赤ちゃんの「人見知り」行動:単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤” – 科学技術振興機構(JST)
※ A3pfamily、 Nakonsukphacha / Shutterstock
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