レンタル墓、合葬墓など多様化する現代のお墓 故人に思いを寄せた供養を

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2018年05月04日 07:31  JIJICO

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家族の在り方の変化が葬送の変化を生む


「墓じまい」「終活」などの葬送の変化、多様化を示す言葉が現れてもう何年になりますでしょうか。


核家族化という言葉は戦後すぐからあったようですが、それがさらに進んだ理由は高度経済成長期の頃からの日本の産業構造の変化が挙げられるでしょう。農業や漁業、林業といった一家で行うような「家業」のような第一次産業がメインでなくなり、製造業や小売、サービス業に従事する人が増えたことから、人々が別の地域へ移り住むことが容易になりました。


つまり職を求めて「家」を出て行くのです。現在は核家族化がさらに進み「単独化」まで進んでいます。どんな時代背景の中でも我々人間はいつか必ず亡くなります。昔は亡くなった後の事は残った人たちに任せておけばいい、という風潮がありましたが、(それはそれで良いようにも思うのですが。残った人がしっかりする。)最近では、亡くなる前に自分の墓のことをしっかり考えるということが増えてきました。


多様化するお墓 主要7種類を紹介


現在、提案されているお墓としては、次のようなものが考えられます。



1 従来のお墓 (公営墓地・民営墓地・寺院墓地・自治会墓地に墓石を建てる。)
2 永代供養  (公営墓地・民営墓地・寺院墓地・納骨堂等に合葬もしくは個別に納骨)
3 樹木葬   (公営墓地・民営墓地・寺院墓地等にて樹木の根本などに納骨)
4 レンタル墓 (主に民営墓地、寺院墓地にて区画を借りる)
5 期限付き墓 (主に民営墓地、寺院墓地にて一定期間普通のお墓として使用後、返還もしくは更新、その後永代供養という場合が多い)
6 散骨    (海上などにパウダー状にした焼骨を撒く)
7 手元供養  (遺骨を自宅で供養。宝石などに加工する方法もある)

※合同祭祀は永代供養に含ませていただきました。


まさに現代は「供養の過渡期」、故人に思いを寄せた供養を選ぼう


それぞれメリットデメリットがあるように思います。それに大まかに箇条書きにするとこのようになりますが、それぞれシステムや料金が色々で一律に比べるのは難しいように思います。現在は「供養の過渡期」だと思っています。


タイトルにもなっているレンタル墓などは元々墓地は所有権ではなく、永代使用権なので基本的に昔からレンタルなのです。つまりマスコミの影響などにより目新しい、珍しい言葉やモノに流されているようにも思うのです。


どの供養の方法を取るかはもちろん個人の自由ですが、「選び方は?考え方は?」と問われれば、供養とは、そのお人の生きてきた様に関わる事です。


出来る事なら、安さ手軽さ第一義に選ばないでいただきたいとお答えしたい。きちんとした見送りは次世代がその姿を見ています。「継承」されるのはモノだけではありません。次世代の幸せの為にも、亡くなったお人に想いを寄せ、供養の方法をお選びいただきたいと思います。



(米田 慶隆・お墓ディレクター)

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