「墓じまい」「終活」などの葬送の変化、多様化を示す言葉が現れてもう何年になりますでしょうか。
核家族化という言葉は戦後すぐからあったようですが、それがさらに進んだ理由は高度経済成長期の頃からの日本の産業構造の変化が挙げられるでしょう。農業や漁業、林業といった一家で行うような「家業」のような第一次産業がメインでなくなり、製造業や小売、サービス業に従事する人が増えたことから、人々が別の地域へ移り住むことが容易になりました。
つまり職を求めて「家」を出て行くのです。現在は核家族化がさらに進み「単独化」まで進んでいます。どんな時代背景の中でも我々人間はいつか必ず亡くなります。昔は亡くなった後の事は残った人たちに任せておけばいい、という風潮がありましたが、(それはそれで良いようにも思うのですが。残った人がしっかりする。)最近では、亡くなる前に自分の墓のことをしっかり考えるということが増えてきました。
現在、提案されているお墓としては、次のようなものが考えられます。
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※合同祭祀は永代供養に含ませていただきました。
それぞれメリットデメリットがあるように思います。それに大まかに箇条書きにするとこのようになりますが、それぞれシステムや料金が色々で一律に比べるのは難しいように思います。現在は「供養の過渡期」だと思っています。
タイトルにもなっているレンタル墓などは元々墓地は所有権ではなく、永代使用権なので基本的に昔からレンタルなのです。つまりマスコミの影響などにより目新しい、珍しい言葉やモノに流されているようにも思うのです。
どの供養の方法を取るかはもちろん個人の自由ですが、「選び方は?考え方は?」と問われれば、供養とは、そのお人の生きてきた様に関わる事です。
出来る事なら、安さ手軽さ第一義に選ばないでいただきたいとお答えしたい。きちんとした見送りは次世代がその姿を見ています。「継承」されるのはモノだけではありません。次世代の幸せの為にも、亡くなったお人に想いを寄せ、供養の方法をお選びいただきたいと思います。
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