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「ワンクリック離婚」が大好評! 離婚もネット完結の時代に

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2018年05月07日 18:22  ニューズウィーク日本版

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ニューズウィーク日本版

<アプリで出会って結婚するのが当たり前になりつつある現代では、「別れ」のデジタル化も当然?>


人生、出会いがあれば別れもある。結婚という法的関係でも同じだ。結婚した瞬間に離婚の可能性は生まれるものだが、幸せいっぱいの状態で「別れ」の手続きの細かなことまで考えられる人は多くない。「結婚とは、熱病とは逆に、発熱で始まり悪寒で終わる」と、18世紀の科学者で風刺家のリヒテンベルグも言い残している。


そして別れに直面すると、その手続きに振り回され面倒だと感じることさえある。イギリスでは、その二ーズに着目したパイロットプロジェクトを今年1月から政府が実施したところ、大好評だった。


面倒な記入いらずで9割満足


英デイリーメール紙によると、離婚届など実際の用紙に記入する必要のないペーパーレスの離婚手続きシステムの試験運用が行われていた。手続きはすべて政府の公式ウェブサイト上で完結。記入事項を埋めると、離婚を証明する公式文書がアップロードされる仕組みだ。同紙は「ワンクリック離婚」と呼んでいる。


離婚申請の画面(イギリス政府公式サイトより)


このシステムを使った離婚の申請数は1000件以上にのぼると、政府は発表している。利用者の9割が「満足している」という。ただ、この手続きは少しばかり値が張る。政府公式サイトによると、利用料は550ポンド(約8万1000円)だ。


裁判所職員にとっても幸せな「ワンクリック離婚」


離婚手続きに頭を悩ませてきたのは、当事者だけではない。手続き処理を担う裁判所の職員は、複雑で面倒な離婚用紙のために年間1万3000時間を費やしていたという(英ザ ・サン紙)。記入ミスなどで最初の段階からつまづく申請が4割あった。人の手を介するのだからトラブルはつきものだ。


しかし、システム化によって記入ミスによる時間や人件費のロスを抑える効果があった。利用者にとって使いやすく簡単なシステムが奏功し、記入ミスのせいで返却が発生する件数は95%減ったという。2018年1月以来、差し戻されたのはわずか0.6%だった。


システムを管轄するルーシー・フレイザー政務次官は、「オンライン上での離婚申請が可能になれば、辛く苦しい時間を過ごす人々を助けることができる」と語った。


離婚のオンライン完結、日本では...?


一方、日本ではどうだろう。厚生労働省が発表した2017年の婚姻件数は、前年比1万4000組減の60万7000組で過去最低を記録した。離婚は5000組減りながらも21万2000組が届け出た(2017年推計値)。イギリスのようにオンラインで離婚が完結するシステムは今のところ存在しない。


フレイザー政務次官はこうも言う。「無駄をなくし、安全かつ迅速な処理を拡充させ、現代人の生活に適したサービスを提供する」と。出会いの形として「アプリ」が当たり前の選択肢になった現代には、別れのデジタル化も自然な流れなのかもしれない。


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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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