コンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo/コンゴ共和国は西隣)で8日、政府保健当局によりエボラ出血熱の新たなるアウトブレークが宣言された。トゥンバ湖に面した同国北西部のコンゴ川が近くを流れるビコロ(Bikoro)という地区でエボラウイルス抗体検査を受けた5名のうち2名から陽性反応を得たもので、現在新たに10人の感染が疑われているという。
ヒトにおけるエボラウイルスの感染は野生のサルやゴリラ、チンパンジー、コウモリなどとの接触が原因とされ、またそうした動物の肉を食することでも感染する。現在WHOの職員、現地の保健衛生当局、「国境なき医師団(Médecins Sans Frontières)」などが一丸となってその地域で感染者と接触した疑いがある者の健康状態の把握に努めており、WHOでアフリカ地域を担当するディレクターのMatshidiso Moetiさんは「今後3か月間を緊急予防対策の強化期間と位置づけ、基金から約100万ドルを投じます」と約束。これ以上感染を広げさせないための徹底的な予防措置を講じるとしている。
画像は『UN News 2018年5月8日付「New Ebola outbreak confirmed in DR Congo: UN health agency scales up response」(MONUSCO/Jesus Nzambi)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 Joy横手)