「強さ」はビジネスでも役に立つ!? 「ケンカ最強」自慢の芸能人たちも…

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2018年05月11日 01:00  citrus

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「第一線で活躍するビジネスパーソン、マネジメント層に向けて、プロフェッショナルの分析に基づいた記事をお届けする新メディア」を標榜する『現代ビジネス』という、明朝体系のロゴデザインで、いかにも堅苦しそうなオーラがただようネットサイトが、『芸能界「ケンカ最強」は誰だ! 証言、資料で検証』といったタイトルの、どう考えても第一線で活躍するビジネスパーソンやマネジメント層には役に立たなそうな記事を配信していた。

 

「喧嘩は男の花道。芸の道を突き詰めていけば、どこかで拳で決着をつけなければならなくなる」

 

「芸能界は我が強い人間の集まり。舞台ウラや撮影の合間におのれの芸を貫くために、共演者やスタッフと衝突することは日常茶飯事。そこでは強いヤツが生き残る。その土壌は昔も今も変わっていない」

 

……なんて強引なポエム調のリード文で、一応の「ビジネスとの関連性?」を示唆しているものの、その理屈づけが強引過ぎるのは、誰の目から見てもあきらかであろう。そして、私はこういった「無理やりこじつけたお役立ち度ゼロのネタに、無駄な労力をかけた原稿」が大好物だったりする。実際、提示したところでなんの実践力も持たない情報を一つの記事として成立させるため、かなり綿密なリサーチをかけてきたフシが感じられるのだ。ファンタスティック!

 

とりあえず、同記事が「現役のステゴロ(素手の喧嘩)最強芸能人」の候補として推測するゴージャスな面々の一部を紹介したい。(※ちなみに、かつてのツートップと呼ばれていたのは、故・渡瀬恒彦と故・安岡力也であるらしい)

 

  • 大木凡人(空手の心得アリ)
  • 沢田研二(若いころはキレやすかった。新幹線内で「いもジュリー」と一般男性から揶揄され、いざこざを起こし、一ヶ月間の謹慎処分を受けたこともある)
  • 吉川晃司(水球部で鍛え上げている。ボクシング経験者相手に傷害事件を起こし、相手の鼻骨と肋骨を折ったこともある。「水の中ならジャイアント馬場にも勝てる」と豪語したとの噂も)
  • 氷室京介(その吉川に「路上のプロだもん」と言わしめた実力者?)
  • GACKT(バンドのメンバーや事務所のスタッフを雇うときは、まずスパーリングをする…のだそう)
  • 本宮泰風・原田龍二兄弟(足立区の不良界隈では知らない者がいないほどの猛者だった)
  • 岡田准一(「ジークンドー」「カリ」「USA修斗」のインストラクター認定を受けている)
  • オール巨人(柔道有段者。リンゴを片手で握り潰す)
  • 宇梶剛士(伝説の暴走族「ブラックエンペラー」の7代目総長)
  • 藤岡弘、(「国際武道家」なる肩書きを正式に公称)

 

もちろんのこと、どんなに錚々たる武勇伝を過去に持とうが、ステゴロも長けた肉体やテクニックに恵まれていようが、その腕力を実力行使してしまえば最後、“イッパツでおしまい”なのが昨今の芸能界……いや、社会全般のコンプライアンスであるのは言うまでもない。

 

しかし、「いざ殴り合いになったら絶対に負けない」という深層的なフィジカル面での自信は、ビジネス上でのタフな交渉においても、へりくだることなく優位に立てるメンタリズムへと繋がるなのではなかろうか……と、無理やりこじつけ続けてみたのだが、いかがでしょう(笑)?

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