J CASTニュースによると、女優の石田ゆり子(48)が5月7日、とある洋服店で受けた接客への不満をインスタグラムに綴ったところ、一部で批難があったとしてその翌日、投稿を削除した……らしい。石田が綴ったという「不満」とは……一部抜粋すると、以下のような内容であった……のだそう。
「さきほど、ちょっと服を見たくてあるお店に入ったのですが…」
「あの、わたしはいつも思うんですが用事があるときは呼びますから どうか 放っておいてください…ゆっくり見たいんです 黙って見たいんです 自分と話しながら見たいんです。それだけ言いたくなりました」
「お店の接客問題はたしかに、なんというか相性、みたいなものがあるような気もします。そのときの気分もある。でも、手に取るものすべてを、それは〜です それ、私も持ってます それは素材が〜〜…と それはやはりちょっと疲れてしまうんですね。つかずはなれず。距離を保つ。察する。というのはやはり必要かと思うのです。ふぅ〜」
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いったい、この石田発言のどこのどのへんがツッコミどころになるんだろう……最初、同記事を目にしたときはサッパリわからなかった。が、ネット住民の皆さまの逞しくて旺盛なクリエィティビティは私の想像のはるか上を行き、どうやら
「接客すべてを全否定している」
「店員も大変なんだよ 声かけないとサボってるように見られるからさ」
「有名人がSNSに一般人の悪口書いたようなもんか」
「発信力をもっと 考えるべきだったと思うなぁ」
……みたいな理屈であるようだ。
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個人的な意見を言わせてもらうと、たしかに私だって、やたらしゃべりかけてくる店員さんを「ウザイ」と感じるときもあれば、逆に「心地良い」と感じるときもある……まさに、石田が言う「相性、みたいなもの」ってヤツは、確実に存在するってことだ。
ただ、「声かけないとサボってるように見られる」のは、あくまでサービスを施す側(=店員さん側)の都合であって、客側が「ウザイ」と感じてしまったなら、それは素直に受け入れ、今後の反省の材料にすべきであろう。
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あと、「有名人がSNSで一般人の悪口を書く→発信力をもっと考えろ」といった批判も、いささかお角違いなのでは……と、私は思う。
別に店名や個人名を晒しているわけでもないのだから、いくら有名人、(半)公人であろうと、この程度の苦言をSNSで愚痴るくらいは許して差し上げてもかまわないのではないか。
そもそも、SNSとは「自分が言えなかったことや見せたかったことを気軽に発信する」のが本来的な“正しい使用法”ではないのか? 特定の他人の名誉を著しく貶めたり実害を与えたり、法律に抵触しないかぎりは、なにを書いても、どんな写真をアップしても、それはその人の自由なのではないか?
最近「イタイSNS」の実例などを示す、一種のマニュアルモノみたいなコラムをネット上でもよく見かけるけれど、たとえ第三者の目から見てイタかろうがショボかろうが、発信者本人が満足しているなら、それはそれでいいじゃないか。周囲の目を気にしすぎて、ビクビクしながらアップするインスタやツイッターやFacebookなら、やらないほうマシ。そんなことでストレスを溜めてどーする?
最後に断っておくが、私はちまたで急増する多くの男女よろしく石田ゆり子に好感度を抱いているから、こうやってそれなりの文字数を割き、彼女を擁護する原稿を書いているでは決してない。むしろ、「憧れの女性」として安易に石田の名を挙げるヒトたちのことは、「ヒネリがなさすぎ」という理由で正直、苦手だったりする……。