AbemaTIMESによると、最近ちょっとだけ息を吹き返しつつある、ものまねタレントのキンタロー。(36)が、5月11日にフジテレビ系の某モノマネ番組で、得意のダンスと顔芸を使って欅坂46のエース・平手友梨奈(16)のモノマネを披露したところ、ネット上で猛攻撃を受けている……のだそう。その“非難の声”とは、おおよそだと以下のような主旨である。
「平手をなめているの?」
「2度とマネすんなよ」
「ファンに土下座しろ」
そんな厳しい意見が殺到したことを受け、キンタロー。本人は5月16日に「炎上とまらず…ついに…」なるタイトルでブログを更新。
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SNSに書き込まれるコメントを「泣きながら見ています」と告白し、「承認されていないコメントも3000件以上寄せられています。怖いよ」と明かしながら、さらには「ついに、事務所にまで…松竹芸能にまで怒りの連絡が来ているみたいです」と炎上の被害はSNS上だけではないことをつづった。
……らしく、
「でもこれだけは伝えたい。私は皆さんに喜んでいただきたく、楽しませたい思いからやっています」
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……とも言葉を加え、今回のモノマネに悪意がなかったことを訴えたという。
ところで、私はじつを明かすと本業がイラストレーターだったりするのだけれど、合コンやキャバクラとかで職業を問われた際、「イラストレーターです」と答えるのは極力避けるようにしている。「もはや収入のメインはライター業で、イラストレーターとしての稼ぎは微々たるもの」といった事情もたしかにあるのだが、それよりも「イラストレーター」を名乗ってしまえば最後、少なからずの女子から「じゃあ、アタシの似顔絵描いてくださいよ〜」とせがまれるのが嫌なのだ。
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では、なぜ「女子の似顔絵を描くのが嫌」なのか? 理由は、
「(原則として)似顔絵は、モデルの特徴的なパーツを極端にデフォルメしなければ、似ていると評価されづらい」
……からにほかならない。つまり、優れた似顔絵を描くには、まず実物の当人が本来備えている顔のバランスを崩すことから始まり、それはぶっちゃけしてしまえば「よりブスに描くこと」とイコールで括らざるを得ない。たとえば「鼻が低い子なら、鼻の線を省略して鼻の穴だけを黒丸二つで表現する」、「唇がエロティックにポテッと肉厚な子なら、オバQ並みのそれに肥大化させる」「顔色の悪い子なら、目をタテ線で隠す」……といった具合だろうか。
そして、似顔絵にせよモノマネにせよ、そうやって相手のもっともデフォルメすべき要素を的確に見抜くのに必要不可欠なのが、一種の悪意を含んだ“意地悪な目線”なのは言うまでもない。
だからこそ、キンタロー。には、「一線で活躍するものまねタレント」としてのプライドがあるなら、「泣きながら見ています」「怖い」……なんて弱音を吐いてほしくなかった。「(モノマネ対象の)ファンからの罵声こそが、モノマネで生計を立てる者として、一番の賞賛」だという真実を励みとし、もっと悠然とかまえていれば良いのである。