ついつい「自分磨き」に奔ってしまう婚活の迷い子へ

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2018年05月24日 08:01  JIJICO

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「自分磨きの婚活スクール」がブームとか。本来、婚活とは、結婚活動を指しますが、なぜ結婚活動から自分磨き活動へ進んでいったかを考えてみました。


出会いより「自分磨き」に進んでしまう婚活方法の変遷


いまや就活のあとの「婚活」は常識になってきています。この「婚活」という言葉は、2009年の流行語大賞で世の中にデビューし10年あまり。世の中へ浸透率は高いようです。


十数年前まで『結婚相談所』や「仲人」も、地元密着でした。しかし「婚活」が広がるにつれ、多様化が進み、地域をお越えて様変わりしました。


婚活パーティーに合コン、ネット婚活や街コンと婚活の場も増えました。方法もまた大きく変化をしました。ハローワークで仕事を見つけるがごとく、自分自身でお相手を見つけることができる!これは大きな変化だといえます。元々、結婚相手は自分で見つけるものですが、以前は、相談所や仲人が間に入って精査をしていました。しかし今はその分、出会いの数がかなり増えました。「出会って理想のお相手を探す」という活動方法に変わりました。


そこに登場してきたのが、「もっと自分を磨いて、自分の会いたい人に振り向いてもらう
自分磨きスクール」、婚活スクールです。


理想の相手に出会いという欲求と現実の中で生まれる「自分磨き」


自己啓発的な部分、例えば外見磨きや内面磨き、スピリチュアル的なものまで、学ぶことから教示されるものまで幅広い。


これらは、結婚相談所などでしているメイク講座など出会いの場をうまくスムーズにするためのものとは目的が違ってきているようです。スクールに通うきかっけは、「結婚したい」という純粋なものからだと思いますが、「自分の理想の人に会いたい⇒もっと自分を磨く⇒理想の人に出会える」公式を信じ自己磨きを続け、延々と婚活を続けるようになる方もいるとか。


婚活の本来の目的に立ち返って考えてみよう


ここで、婚活という本来の意味に戻ってみると、結婚相手を探すこと。そこで大事なのが、将来の自分像、どんな風な結婚生活を送りたいか、どんな人生を送りたいのか、という事、このプランがなければ、まさしく婚活の迷い子でお相手選ぶはなかなか進まない。


若い頃の恋愛であれば勢いで結婚もできますが、20代後半からの出会いは「勢い」だけではなかなか難しいです。だからこそ、自分の人生プランと結婚は大きな結びつきが必要です。将来の人生設計の中でそれが必要なのかどうかを考えつつ、活動をする必要があるように感じます。


とはいえ、現実ばかりを突きつけられるのも、正直、意欲が減退してしまうこともあるかもしれません。理想と現実のちょうどほどよい「塩梅」をみつけることが肝心。理想を追いかけることに熱心過ぎたり、結婚活動と遠い学びが続くようであれば、今の活動の仕方に疑問をもつ客観的な視点も必要ではないでしょうか。この活動の目的は?あなたのキャリアプラン・将来設計は?今一度、振り返る時かもしれません。



(自念 真千子・産業カウンセラー)

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