■女性をバカにするような態度をとったとき
女性たちが腹を立てるのは、自分に直接文句を言われたときのみならず、女性全般に対して夫がバカにしたような態度をとったときだ。
「うちの夫はテレビを見ていて、女性タレントをバカにすることがあるんです。その人個人のことならまだしも、『だから女ってバカだよね』と女性一般を下に見る。当然、私もその中に入っているわけですよね。それは非常に頭に来ます」(39歳)
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「共通の友人である独身女性が話題になったとき、夫が『あんな態度だから結婚できないんだよ』と言ったんです。結婚するかどうかは本人の選択。それなのに今どき、結婚できないという言い方をすること、さらにそれで彼女をバカにしていることが気になってたまらなかった」(41歳)
女性を下にみる言動は、自分も下に見られているということだから、女性たちの怒りは当然だといえる。
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■古くさい価値観を押しつけられたとき
サキさん(34歳)は、1年前に結婚した夫の古くさい価値観に辟易としているそうだ。
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「夫は二言目には『きみはうちの嫁なんだから』と言うんですが、私は“家”と結婚したつもりはない。結婚式のときもそれでもめて、○○家という表現をやめたのに、まだわかってないんですよね」
さらに、嫁は舅姑に仕えるもの、女性はしとやかになど、「はい?」と聞き返したくなるような価値観を持っていることも判明した。
「結婚前はあまりそういうことを言わなかったんですが、隠していたんでしょうね。知り合って半年で結婚してしまったので、夫の本性を見抜けなかった。今は息苦しくて『あなたも私も1人の人間。女性だからどうこうという言い方、考え方はやめてほしい』とたびたび言っているんですが、夫には通じていないみたいです。子供ができたら離婚しづらくなるので、今は夫が変わってくれるかどうか見極めているところ。このまま変わらなければ離婚も視野に入ってきます」
一生、夫の価値観を押しつけられて生きていくつもりはないとサキさんはきっぱり言った。男性の中に潜んでいる男尊女卑の感覚を、女性はもう見逃さない時代である。