■付き合う男性に必ず難癖をつける
恋多き女性なのに、なかなかその恋が続かないアイコさん(32歳)。付き合い始めると、ついその男性の悪いところばかり目についてしまうと言う。
「普通はこうするはずなのに……と思っちゃうんですよね。たとえば彼がデートの後、家まで送ってくれなかったりすると、私を好きなら送ってくれるはずなのに、と。友達は『自分の理想を相手に押しつけすぎ』と言うけど、私からすれば普通のことじゃないの?と感じて」
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彼女の“普通”は彼女だけの基準であり、さらにその根拠は自分がつくり出した「理想の恋愛」なのだ。
「好きならこのくらいのことはしてくれるはず」という思い込みを相手に押しつけると、相手のよさを見失う危険性もある。本当にそうしてほしければ言ってみればいいのだが、彼女は「言わなければやってくれないなら、大した関係じゃない」という考え方。だから、一方的に恋愛を切り捨てる。それでは信頼関係をつくるのは難しい。
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■支配欲が強い
自分だけを見てほしいあまり嫉妬深くなるのは、男女問わずよくある話。だが、それが「支配」につながると、相手から疎んじられるようになる。
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「私は支配しているつもりはないのに、付き合う男性はみんな『きみの支配欲にはついていけない』『オレの好きにさせてくれ』と言って逃げていくんです。彼のために言っているのに、どうして私の愛情がそうやって裏切られるのかわからないんです」
支配を愛情と勘違いしている女性は少なからずいる。「あなたのために」と言いながら、実は自分の思い通りに相手を動かそうとしているのだ。しかも、そのことに気づかずにいるから、我慢していた彼が逃げ出したくなるのも当然かもしれない。
「好きな人がいつも自分のことを考えてくれたらうれしいでしょ? だから、私は彼のためにいろいろ言っているだけなのに……」
愛情と支配には明確な違いがある。相手の意思を尊重するのが愛情で、自分の思い通りにしようとするのが支配。それがわかっていれば、相手には重さを感じさせないのではないだろうか。