Twitterフォロワー12,000超「あやにー」が実践したSNSで勝ち抜く方法

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2018年06月20日 21:00  ソーシャルトレンドニュース

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"Twitterフォロワー12,000超「あやにー」が実践したSNSで勝ち抜く方法"

SNS、ブログ、音声……。発信の方法は様々ありますが、複数のプラットフォームで目立つことのできる、本当の意味で“影響力の高いインフルエンサー”がいます。

Twitterやブログ、note、Voicyなどで発信をしているあやにーさん(@ayanie_jp)もそのひとり。

どうやって発信力を磨いていったのか? そして、インフルエンサーとはどんな力を持った人なのか? 起業家であり、SNSコンサルとしても活動しているあやにーさんに、たっぷりお話を伺ってみました。

1年でTwitterフォロワー10,000人増!その秘訣は?

――まず、あやにーさんがSNSなどで発信をするようになったキッカケはなんだったのでしょうか?

「私が大学生の時にちょうどライブドアブログがブームだったので、そこから始めて今まで続けています。情報発信のメインは、やはりブログですね。

SNSでいま一番フォロワーが多いのはTwitterです(2018年6月時点でのフォロワー数約12,000人)。日本でiPhone3Gが発売されてすぐの頃に始めたので、もう8年以上経ちます。でも実はフォロワーを増やそうと意識してやり始めたのって、去年からなんです。それまでフォロワーは2,500人くらいでした」

――なぜ、フォロワーを増やそうと?

「フォロワーを増やすことで、何かしらPRできたり、人を集められたり、自分の仕事に対してのメリットを感じていました。でもInstagramは私にとって、すごくハードルが高かったんです。毎日インスタジェニックな出来事があるわけではないし、自撮りを載せるキャラでもなかったので、フォロワーを増やせるイメージが持てなかった。そこでTwitterに絞ることにして、KGIと KPIを設定してフォロワーを増やす、というのをやり始めました」

――フォロワーを増やすために、どのようなことから始めたのですか?


「最初の1〜2ヶ月くらいは本当に手探りで、何をTweetした時にエンゲージやリーチが伸びていくのか、トライ&エラーを重ねていました。自分と同じくらいのフォロワー数の方々をたくさんフォローして研究したりもしましたね。もちろん、発信頻度も上げました。それは上げないとダメだなと思っていたので」

自分のためでなく、相手のために発信する

――具体的に、どのような投稿をされていたのか教えてください。

とにかく“自分がどういう風に見てもらえるか”というのを重視していました。Twitterは自分を知ってもらうためのPRツールという認識。私の仕事ってBtoBで、どういうクライアントとお付き合いをしているか言えないことも多いので、周りから見るとどういう仕事をしているのかわかりづらかったと思うんです。

“マーケティングの人”、“起業している人”というイメージが弱かった。まずはそこから変えていったほうがいいんじゃない?というアドバイスを知人からいただいて、そこに向けて投稿内容を変えていったんです。それまでは自分に近い人に向けて発信していたんですけれど、できるだけ遠くの人から見ても違和感がないように、読み手のことを意識して発信をするようになってから、自分でも変わったなと思います。それからは本当に自然とフォロワーは増えていきました」


――“読み手を意識したTweet”とは、具体的にどう変わるのでしょうか?

「何にしても自分のためではなく、相手のために書くという感じです。たとえば飲食店にいっても、ごはんを食べたことというよりも、『そのお店がこういう風に使えるお店だったからよかったよ』みたいな書き方にするんです。あとは、自分と関わった方がどういう人で、どういう交流があるかっていうのがわかりやすく見えると、読んでいる人の安心感に繋がると思っているので、そういった書き方も意識していますね」

Voicyはテーマを絞って、毎日続ける

――近頃は“声のブログ”として話題の「Voicy」での発信も精力的に取り組まれていますよね。

「はい。ほとんど毎日更新していますね。頑張っています! Voicyは、私にとって自分を知ってもらうためのPRツールであり、自分の思想やモットーを伝えていくための音声ツールという感じです」

――話すテーマはどのように決めていらっしゃるのでしょう?

「もともと毎回のテーマはあまり決めていなくて、気になったことや話題になっていることを話していたんですが、最近は自分の過去を振り返ったりしつつ、働き方や、独立・起業に役立つ話を中心にお送りしています」


――テーマを“働き方”に絞られたのには何か理由があるのでしょうか。

「Voicyのランキングでずっと1位のサウザーさん(@Fist_of_Phoenix)に、『個人の影響力、発信力を最大化するにはどうしたらいいか?』と相談したんです。そこで『起業や働き方にテーマを絞れ!』というアドバイスをもらったので、じゃあそれに絞ります!という感じですぐにシフトしました(笑)。でもサウザーさんの言うことを聞いたら、実際にちゃんと再生回数が伸びているので、すごいですよね。

テーマを絞ったことで、すごく楽にもなりました。これまでは毎日の出来事なんかも話していたんですが、当然ネタがない日だってあるじゃないですか。Netflix3本見て終わった日とか(笑)。そういうことに悩まなくなったのはよかったですね」

――Voicyは今すごく注目されていますし、やってみたいというユーザーも増えていますよね。

「私の場合はTwitterで『Voicyやりたい!』と発信していたら、代表の緒方さん(@ogatakentaro)に声をかけてもらえました。Voicyのパーソナリティは今は招待制で、新規の方は全然できないんです。それに、全然更新がない人は、すぐにパーソナリティを入れ替えられちゃうんですよ。他のSNSと違って、その辺りはシビアというか、毎日毎日数字と戦わなきゃいけない感じはありますね……! なので、『Voicyやりたい!』っていう人は多いんですけれど、続けるのはめっちゃ大変だよっていうのは言いたいです(笑)」

ヤンキーではなく、“いいお姉ちゃん”でありたい

――最近は「SNSでのフォロワーの増やし方」といったノウハウについての発信をよく目にします。そういったことも含めて、今のSNSマーケティングについて思うことはありますでしょうか?

「フォロワーを増やすことと暴力的になることは、今はイコールになってきていると感じます。よく“炎上させれば人が増える”と言われますけど、私は別にそういうことがしたいんじゃないんだよな……っていうのは、すごく思っていることです。そういう人たちを私は“ネットヤンキー”って呼んでいるんですけど、力の強い子が上に上がっていくヤンキーの世界と同じ図じゃないかと思っているんですよね。派手なバイクに乗って、“俺についてこい!”って感じの人が、今SNSでもすごく力を持っている。

そういうやり方でフォロワーが増えるのは当然だと思っているんですが、でも私はヤンキーになりたいのか?というと、そうじゃない。見た人が心地よかったり、『こういうことを言ってくれるお姉ちゃんがいたらよかったな』と思ってもらえたり、そういうポジションでありたいんです。それは最初からイメージしていたことでした」
 

とにかく自分の心や身体の状態に敏感になること、さらに周りの大切な人が健康でいられているか?何か不安要素はないか?を広く見られるようにすることがまず大切だと思う。
辛そうにしていたり、追い込まれていたらお節介でも、少しだけでも話を聞くだけでも楽になる。
優しいサイクルを作れる人に。

— あやにー (@ayanie_jp) 2018年6月5日

あやにーが考える“真のインフルエンサー”とは?

SNS強者は“マメで続けられる”人

――フォロワーを増やすことが価値になるという概念が広まって、実際にインフルエンサーになれる裾野が広がったようにも思いますが、いかがでしょうか?

「SNSのフォロワーを増やしていくっていうことは、ちょっと頑張ると先ほどお話したようなコツみたいなものが見えてくるので、そんなに難しいことではないと思うんです。大事なのは、マメで続くかっていう、この2つ。それはどの SNS でもそうで、マメで続けばわりと結果が出るものがSNSなんじゃないでしょうか。

でも、そうはいってもみんな続けられないんですよね。だから最近の SNS で勝ち残っていく子たちっていうのは、とにかく続けている。同じクオリティで、同じものをひたすら発信し続けているんです」

SNS強者とインフルエンサーは違う


「ただ最近、インフルエンサーの裾野が広がったからこそ、フォロワーがいても物が売れるというような現象は少なくなってきているじゃないかなと思っています。発信の数をこなしてきたインフルエンサーだから、売れることを研究してきた、信用を築いてきたっていう従来のインフルエンサーとはまたちょっと違うんじゃないかなと。フォロワー数の多い人は爆発的に伸びている一方で、それは興味ではあるけど信用ではない。その状況がすごく面白いなと思って見ていますね」

――興味を引けるだけでは、売れるインフルエンサーではない、と?

「中には、『発信をして、いいねやRTが稼げればいいんでしょ』って思っているインフルエンサーもいるんです。でもムーブメントが作れるかっていうのは、数字とは別物なんじゃないでしょうか。フォロワーが1000人いたって10人しか買ってくれない子もいれば、フォロワーは50人なのに20人買ってくれる子もいるかもしれない。真のインフルエンサーというものについては、ここから1〜2年かけて見直されていくんじゃないかなと思っています。リアルで人を動かせる子たちが、本当のインフルエンサーってなってくんじゃないかな

――今、そういった“人を動かせるインフルエンサー”っていうと、誰がいるのでしょうか?

「ゆうこす(@yukos_kawaii)とか見ていると、わかりやすいですよね。『どっち着ようか迷ってるー』ってTweetした時に、フォロワーから『こっち!』とすぐに反応されるのは、やっぱりインフルエンス力だな、すごいなと感じます。同じフォロワー数がいたとしても、それを動かせる人数が多い人っていうのは信用に繋がりますよね。SNSでフォロワーを増やせるのは、マメで続けられて、興味をひける人。その先の、人を動かせて伝えていく力が強い人が、インフルエンサーなんだと思っています

どういう自分で影響力を高めていきたいのか

自身で戦略的にフォロワーを増やしてきた経験があるからこそ、「SNSのフォロワー数が、イコール、インフルエンス力ではない」と言い切るあやにーさん。一方で、炎上させるようなやり方ではなく、“良いお姉ちゃん”としてのポジションで多くの方と繋がりたいという、女性らしい意志の強さや優しさが伝わってきました。

闇雲にフォロワー数だけを追いかけるのではなく、どんな影響力を人に与えたいのか。そのイメージを明確に持つことが大切なのかもしれません。

(文:佐藤由紀奈)


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