米ミシシッピ州の高校でスクールカウンセラーとして働き、学校スタッフや生徒から信頼を得ていた女性の命が、一緒に住んでいた息子によって突然奪われた。息子は容疑を認めているが、その異様とも言える行動に注目が集まっている。『The Sun Herald』『Fox News』などが報じた。
ミシシッピ州ストーン郡で今月初旬、テレル・ジョンソン(29歳)が母親シェリーさん(51歳)の首を絞めて殺害した。テレルは母親の遺体が発見された今月6日に逮捕されていたが、20日に行われた予備審問ではその生々しい現場の様子が明らかになった。
今月6日、シェリーさんの2人の息子と娘から「3日から母親と連絡が取れないので、確認してくれないか」との連絡を受けて、ストーン郡保安官代理レイ・ボッグス氏ら3人がウィッジンズの自宅を訪れた。ボッグス氏は玄関先にいたテレルから「母親はクルーズ旅行にいっている。元気でいる」と聞かされたものの、とりあえず自宅を見せてくれるように頼んだ。
ボッグス氏はストーン郡司法裁判所で「これは決して脳裏から離れることがない残虐な事件である」と述べると、その時の様子をこう明かした。
「テレルの案内で家の中に足を踏み入れた瞬間、部屋中が血だらけなのがわかりました。床もベッドにも、そして壁にまで血が飛び散っているのが確認できたのです。」
「その後、裏庭でシェリーさんのものと思われる頭部から下の部分を発見しました。最初は彼女の頭部の存在に気付かなかったのですが、胴体部分から約4.5メートル離れた庭のフェンスの外側に投げ捨てられているのを見つけたのです。」
「事情聴取を始めるとテレルは『自分が殺した』と認めたうえで、『母とクレジットカードのことで言い争いになった。一度はその場を去ろうとしたが、母を殴りだしたら歯止めがきかなくなった。“これでもか”というほど殴った後、呼吸が止まるまで母の首を絞め続けた』と自供しました。」
ボッグス氏によると、テレルは母親が動かなくなった後、バターナイフ、さらには自分の歯や手を使用して頭部を胴体から切り離したようだ。また遺体を外に運び出したことに関しては「部屋が臭くなるのを避けるため」と話していたという。
退役軍人だが犯罪歴があるテレルは米国退役軍人省からも除名処分を受けており、現在は精神鑑定が行われている。短期で仕事をすることはあったものの定職に就いたことがなく、シェリーさんはテレルを懸命に支えていたということだ。テレルの弁護士ジム・デイヴィス氏は「これは非常に稀に見る異常なケースです。心神喪失による刑事責任能力の有無の判断が重要なポイントになるでしょう」と述べている。
なお昨年3月にも、
米ノースカロライナ州で18歳の男が35歳の母親の頭部を肉切り包丁で切断するというなんとも陰惨な事件が起こっている。
画像は『PEOPLE.com 2018年6月22日付「Mississippi Man Decapitated His Mom Using a Butter Knife and Teeth」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)