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人工知能と音声技術で未来のビジネス・生活はこう変わる!

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2018年06月29日 19:02  新刊JP

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新刊JP

写真『音声に未来はあるか?』(日経BP社刊)
『音声に未来はあるか?』(日経BP社刊)
AI技術の発達やスマートスピーカーの登場によって注目を浴びている「音声インターフェース」。
部屋に入って一息ついたあとに、「作業用の音楽をかけてちょうだい」と言うとマシンが声に反応し自動的に音楽が流れ出す。そんな近未来を描く映画に出てきそうなワンシーンは今や現実のものになっています。

ソニー株式会社でユーザーインターフェースなどの研究開発に携わり、PlayStation4の音声UIをプロデュース、音声対話やAIをベースとした次世代家電のプロジェクトを立ち上げた河野道成さんによる『音声に未来はあるか?』(日経BP社刊)は、音声インターフェースの歴史、現状、未来について語った一冊。

専門的な内容を織り交ぜつつ、「シーマン」や「ラブプラス」など懐かしのゲームの事例も引き合いに出しながら音声インターフェースの仕組みを教えてくれます。

めざましい発展をとげている音声インターフェースは、今後さらに私たちの生活の中に入り込んでくることが期待されていますが、そのことでどんな変化が起こるのでしょうか? ここでは本書から「音声インターフェースの未来」にフォーカスして取り上げましょう。

■2020年東京オリンピックでは「音声での翻訳」が活躍?

音声ビジネスにおいて、特に重要になるのがインバウンド市場。2020年に東京オリンピックを控えている日本では、年々訪日外国人数が増加しており、言語環境の整備が急務になっています。
そこで注目されているのが音声のリアルタイム翻訳。タクシーの前の席のシートの裏側にタブレットが設置されており、そのタブレット経由で自動翻訳を行う試験が始まっているといいます。

また、英語に限らず、ホテルや公共施設のコンシェルジュサポートとしてロボットや音声エージェントが期待されています。近い将来、ホテルで何か困ったことがあったらロボットに声をかけてトラブルを解決してくれるのが当たり前になるのかもしれません。

■議事録や報告書の生成も音声で

ビジネスにおける作業の効率化においても音声が活用されつつあります。例えば議事録や報告書の生成はキーボードよりも早いということで音声入力が注目を浴びています。

また、コールセンターではお客様の声を音声認識し、人工知能技術を使って学習した結果からオペレーター側に適切な回答候補を提示できるシステムが運用されています。
実際に行われた対話はすべて記録され、文字化してデータベースに登録されます。著者は「CRM(顧客関係管理)システムで音声インターフェースは非常に相性の良いソリューションとして急速に利用され始めています」と指摘します。

■アメリカで広がる絵本の読み聞かせや音声によるクイズ

スマートスピーカーを通した音声コンテンツによる読み聞かせは、アメリカでも広がっていると著者。Amazonが提供しているAmazon Echo アレクサはKindleで提供されている電子書籍の読み上げ機能が実装されているほか、Google Homeでも読み聞かせが可能です。

他に意外なところでは音声によるクイズも主要コンテンツになっているそう。スマートスピーカーを使って家族や仲間とクイズ大会、というのはなんとも楽しそう。今後、日本でもこのようなコンテンツが広まっていくでしょう。

 ◇

他にも音声インターフェースには様々な日常の問題をソリューションする可能性が込められています。生産性や効率化といった時代のキーワードにおいても、音声で解決できることが多く、仕事や生活がグッと楽になるはず。

その一方で、英語にはない日本語の難しさというのが壁になることも。日本は、言語ではなく状況や感情を察して理解する、聞き手側の能力に依存する文化です。今のところ、音声インターフェースの要は言語ですが、それ以外の要素も必要です。
そうした課題を乗り越えるために、著者は非IT分野のテクニックや経験も活かして開発・設計する必要があると考えていると述べます。

音声によって私たちの未来はどう変わるのでしょうか? 本書からその一端が見えてくるはずです。

(新刊JP編集部)

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