今月4日、「ネルソン・マンデラ氏が過ごした独房で寝る、人生で一度だけの経験」と謳い、ロベン島の独房の宿泊権利がオークションにかけられた。この「The CEO SleepOut」というユニークなチャリティイベントは、ビジネスリーダーなどを対象に寒い冬に屋外でホームレス体験をしてもらうなどして寄付を募り、これまでにもヨハネスブルグの路上、ネルソン・マンデラ橋や女性刑務所などで開催されている。
一方でイベントを行う「The trustees of the CEO SleepOut」は、「昨年初めからロベン島マネジメントと話し合いを重ね、オークションの許可はもらっている。今回は他の団体と日程が重なったので、イベントは延期となった」と述べたものの、4日夜までにウェブサイトからロベン島でのイベントの文言を削除した。「ネルソン・マンデラ財団(The Nelson Mandela Foundation)」からも非難を受けたことが明らかになっており、事を荒立てたくない団体が一歩引いた形となったようだ。
現在南アフリカでの「The CEO SleepOut」の開催は、ヨハネスブルグのリヴォニア(Rivonia)にある反アパルトヘイトグループの拠点となっていたリリースリーフ農場博物館(Liliesleaf Farm and Museum)のみが予定されている。
画像は『Times LIVE 2018年7月4日付「Nelson Mandela fought to get out of prison... but you could pay R3.4-million to sleep in his cell」(Image: Julia Pelish)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)