神戸電鉄1000系、高度成長期のカラー蘇る! 特別運行で公園都市線へ

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2018年07月23日 06:12  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
神戸電鉄は21日、道場南口車両留置施設にて「昭和レトロミニフェスタ」を開催した。当日は1000系1150型1151編成(1151号車・1251号車・1152号車の3両編成)と1000系1350型1357編成(1357号車・1358号車・1359号車・1360号車の4両編成)の「メモリアルトレイン」2編成が展示された。

今回のイベントでとくに注目を集めたのが、オレンジとシルバーグレーのカラーリングを施した1357編成だった。オレンジとシルバーグレーの組み合わせは1960年代以降の高度経済成長期にかけて、神戸電気鉄道(当時)の多くの車両で採用されていた。1357編成は1984年にデビューしたので、デビュー時の塗装が復活したことになった。

1357編成の車内には「しんちゃんと巡るしんてつ歴史紀行」のポスターが随所に貼られてあり、神戸電鉄の黎明期から現在に至る車両やトリビアが紹介されていた。

一方、1357編成と並んだ1151編成は1950〜1960年代の戦後復興期に採用されたスプリンググリーンとシルバーグレーのカラーリングが施されている。1151編成の車内では、「昭和の写真展示 有馬の懐かし写真集」と題し、神戸電鉄沿線だけでなく、1988(昭和63)年の北神急行電鉄開業時の写真も展示されていた。

1151編成・1357編成の方向幕は神戸電鉄社員により変えられ、旧塗装の時代では見られなかった有馬・三田線の最上位種別「特快速」の表示も見られた。その他、神戸電鉄6000系・6500系を模した90周年記念デザインバスやレトロカーの展示もあった。

当日は1357編成による「昭和レトロトレイン」としての特別運行も行われ、事前に抽選で選ばれた約120名が参加した。

「昭和レトロトレイン」の道場南口車両留置施設からの行先は知らされていなかった。12時7分頃、1357編成はゆっくりとした速度で同施設を発車。神戸電鉄社員から、行先が公園都市線のウッディタウン中央駅であることを知られると、多くの参加者たちが納得した様子だった。通常、公園都市線には3両編成のみ乗り入れるため、4両編成の入線は見られない。また、いままで旧塗装の車両が公園都市線に入線したこともないという。そのため、4両編成の1357編成が公園都市線へ入線するのは大変珍しいとのことだ。

特別運行の列車は公園都市線の分岐駅である横山駅で方向転換し、公園都市線に乗り入れた。ウッディタウン中央駅では約30分間の撮影タイムが設けられ、参加者は高度経済成長期の塗装を興味深そうにカメラに収めた。

なお、「メモリアルトレイン」となった1151編成・1357編成は限定運用ではないが、運行時刻は神戸電鉄ホームページで公開されている(諸般の事情により、予告なく列車運用が変更される場合がある)。(新田浩之)

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