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キラウェア火山の観光船に降り注いだ溶岩は海底からきた

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2018年07月24日 17:22  ニューズウィーク日本版

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ニューズウィーク日本版

<空から飛んできて遊覧船の屋根を突き破り、23人に重軽傷を負わせた溶岩は、海底の爆発から飛んできたものだという>


ハワイ島で7月16日、キラウェア火山の火山活動を観光していた船の近くで爆発が起き、乗員乗客のうち23人が重軽傷を負った。この爆発は、海中で起きたマグマ水蒸気爆発が原因だった可能性がある。爆発によって固形や半固形の溶岩が吹き飛び、観光船の屋根を突き破ったのだ。


事故に遭った観光船は7月16日早朝、5月初旬から噴火を続けているキラウェア火山の溶岩が海に流れ込むところを見学するために出発。ところが、高温の溶岩の塊が落ちてきて屋根に穴が開き、そこから溶岩や灰が降り注いできたため、ツアーは途中で取りやめになった。23人が負傷。1人が脚の骨を折る重傷で、ほかの乗客も火傷や切り傷を負った。


マグマ水蒸気爆発は、高温のマグマと水が反応して起こる。今回で言えば、キラウェア火山のマグマと海水だ。アメリカ地質調査所(USGS)はブログの中で、「爆発の詳しい原因はわかっていないが、溶岩流で海水が熱されたために起きたことはほぼ間違いない」と述べている。


ハワイのキラウェア火山から海に流れ込む溶岩(7月18日) USGS


USGSによれば、こうした種類の爆発は1960年代に複数観測されている。漁師が、自分の乗っている船の前方で、溶岩が海面を突き破り、黒い岩が柱のように噴出しているのを見たという。噴出源は、海底の火口だった。


通常の火山爆発とは異なり、水に反応した爆発についてはあまりよくわかっていない。そのためマグマ水蒸気爆発が起きる正確な原因や仕組みについては議論がある。しかし、キラウェア火山の爆発は世界中からかつてないほど詳しく観測されているので、理解が深まり、新事実が判明するかもしれない。


マグマ水蒸気爆発の可能性がある地域のツアーは禁止され、以前ほど近づくことはできなくなった。USGSによると、7月16日と同様の爆発は、今後も起きる可能性がある。


「(7月16日の)爆発は、現在溶岩が海に直接流れ込んでいるところの海底の下に、溶岩の通り道があることを示唆している」とUSGSは述べている。


溶岩が海に流れ込む海岸だけでなく、沖にも小さな島が形成されているのも、溶岩の一部が海岸以外の場所からも流れ込んでいる可能性を示している。


The 20 photographs of the week https://t.co/IXiOlGCXjt A tourist boat gets close to a lava flow spilling into the Pacific Ocean during eruptions of the Kilauea Volcano. Photo by Terry Sylvester.. pic.twitter.com/YuyMcpccgY— KeyFeather (@KeyFeather1) 2018年6月11日


キラウェア火山の活動を海から見る観光船。事故に遭ったのとは別の船(6月4日) Terray Sylvester/TWITTER


溶岩が降り注いで負傷者を出した観光船から撮影した爆発のもよう(7月16日) The Guardian/YOUTUBE


(翻訳:ガリレオ)



ニナ・ゴッドルイスキー


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