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3Dプリンター銃の「設計図」は公開前から1000回以上ダウンロードされていた

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2018年08月01日 16:42  ニューズウィーク日本版

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ニューズウィーク日本版

<3Dプリンターがあれば誰でも作れる「3D銃」の製造方法が漏れた。それも銃乱射によく使われる「AK-15」の作り方。製造番号なし、購入者の記録なし、金属探知機にもかからないこの銃、止められるのか?>


アメリカで、3Dプリンターがあれば誰でも銃を作れるデータが公開直前になって大きな抵抗に遭っている。ペンシルベニア州では7月29日、3D銃の製造方法を公開しようとしていたウェブサイトに対し、公開の一時差し止めを命じた。同州のジョシュ・シャピロ州司法長官の要請を受けた判断だ。


また6月に公開を認めたドナルド・トランプ米大統領も、公開予定日前日になって「(公開は)理にかなわないようだ」とツイートした。


問題の公開主体は非営利団体「ディフェンス・ディストリビューテッド(DD)」で、銃の製造方法を8月1日に公開する予定だった。だが、ペンシルベニア州司法長官のニュースリリースによると、実際にはこの期日前から情報が漏れており、一時差し止め命令が出た段階ではすでに1000回以上ダウンロードされていたという。


DDが製造方法を公開する予定だった銃は短銃やライフルなど10数種類あるが、情報が漏れたのは、アメリカで繰り返し銃乱射事件で用いられてきた攻撃用ライフル「AR-15」のデータだった。


シャピロは3D銃の情報について、「ペンシルベニア州の住民に、即時かつ不可逆的な悪影響を与える」と懸念を表明した。「(銃の製造方法の公開は)、銃の販売および購入に関する州法を無視した無謀な行為だ」


「製造番号もなく追跡不能なこれらの銃が、ひとたび我々の住む街や学校に出回れば、回収は不可能だ。今日この州では3D銃のファイルをダウンロードをできなくする法的措置をとった。公共の安全と常識の勝利だ」と、シャピロは言った。


DLには身元証明も不要


DDのサイトを利用するにはユーザー登録が必要だが、求められる情報はユーザー名、パスワード、メールアドレスの3つだけ。銃の設計図のダウンロードサービスの利用料は1カ月で5ドル、無期限のアクセスには1000ドルを払う。シャピロによると、同サイトでは年齢を証明するものや、有効な銃所持許可証、銃の携行許可番号などの提示は求められない。


DDの弁護士ジョシュ・ブラックマンはCNNに対し、AR-15の設計図が1000回以上ダウンロードされたことを認めた。それが29日以前のことかどうかについては明言を避けた。「これは銃の問題ではなく、言論の自由の問題だ」と、ブラックマンは言う。


3D銃や自作の武器には製造番号がなく追跡できないことから、「ゴースト・ガン(幽霊銃)」と呼ばれる。プラスチック製なので金属探知機に探知されにくい。


DDを創設したコーディー・ウィルソンは、2013年にも3D銃「ザ・リベレーター(解放者)」の製造方法をネットで公開したことがある人物だ。CNNによると、米国務省は当時ウィルソンに対し、武器国際取引に関する規則(ITAR)に違反するとしてデータの削除を命じている。


(翻訳:ガリレオ)




ジェームズ・ヘザーリントン


このニュースに関するつぶやき

  • そもそも【弾丸がプラスチック化できない】んで銃の製造法だけネットで落とせても実用される危険性は少ないですね。
    • イイネ!7
    • コメント 7件

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