第63回 サンディエゴ・コミコン(SDCC)レポート!

1

2018年08月02日 11:13  BOOK STAND

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

BOOK STAND

写真
今年もアメリカ西海岸サンディエゴで開催されたサンディエゴ・コミコン(SDCC)に参加してきました。
期間は7月18日(水)の前夜祭から22日(日)の開催。
今年はアベンジャーズ系のマーベル映画(マーベル・シネマティック・ユニバース)の発表がなかったのですが、『アクアマン』『シャザム!』『ワンダーウーマン1984』といったDCヒーロー映画や『ヴェノム』(コミックではスパイダーマンの宿敵で人気のあるキャラ。トム・ハーディが演じる)等話題作のプレゼンテーションがあり、キャストを交えての初出し映像のお披露目にファンは狂喜していました。
来夏公開されるハリウッド・ゴジラの続編『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』の予告編も解禁となり、個人的には自分が大好きなラドン(英語の発音はロダン)が、空を飛ぶ姿をいち早く見ことが出来て感激でした。

そうした中、今年のSDCCでかなり目立っていたのが、ドラゴンボールでした。アメリカでもドラゴンボールのファンは多く、亀の道着を来てSDCCに参加する人も結構見かけます。
しかし今年は例年になく"ドラゴンボールな人"が多かった。
その理由は、来年1月全米で、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』が公開(日本では12月14日(金)公開)され、これを起に"ドラゴンボール"の北米での展開により一層力をいれていくようなのです。
その北米プロモーションのキックオフとして、今回のSDCCが選ばれたというわけです。





その力の入れ方は半端ではなく、まずホールHとよばれる会場で『ドラゴンボール超 ブロリー』のパネル(プレゼンテーション)が行われました。このホールHというのは6000人以上が収容できる大会場で、ここでの発表はSDCCの目玉の1つ。
例えば2010年のホールHでは、アベンジャーズの主要キャストがステージに登壇し2012年の『アベンジャーズ』の製作発表を行ったし、『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』の発表もありました。ショウビズ・メディアがSDCCでこういう発表があった、と報じるニュースの多くはこのホールHでのパネルです。
逆に言えばそれだけメジャーなコンテンツ、多くのファンを集めるものでなければ、ホールHでのパネルは出来ません。

僕は2010年からSDCCに参加していますが、僕の記憶では
*日本のコンテンツ
*アニメ映画
がホールHをジャックしたことはなかったように思います。
もちろん映画『バイオハザード』とかハリウッド・ゴジラみたいな"日本発"のものはあったし、2年前は、世界的に社会現象になった「ポケモンGO!」についての緊急セッションがホールHで開かれたことはあったけれど、純然たる日本のエンタメがホールHを席巻しました。





会場は満員!
そしてパネルには、
日本からは集英社・ドラゴンボール室・室長の伊能昭夫さん
本作のプロデューサーを務める東映アニメーション・林田師博さん。
アメリカ側から
孫悟空役の声優をつとめるショーン・シュメル氏と
べジータ役の声優をつとめるクリストファー・サバト氏。
特別ゲストとしてさらに、
ドラゴンボールファンというプロレスラーのコフィ・キングストン氏とザック・ライダー氏が登場。
後半には今回の映画の重要キャラである"ブローリー"(の着ぐるみ・・って夢の無い言い方ですみません)が登壇。
伊能氏が、ホールHの来場者に向けた鳥山明先生のコメントを読み上げたり、林田氏が"今度の映画のキャラ・デザインは鳥山先生の原画のイメージをできるだけ忠実に再現しつつも、今の時代にあったテイストをとりいれた"等の話をしてくれました。
このパネルのハイライトは、予告編のお披露目で、『ドラゴンボール超 ブロリー』の英語版予告が大画面で上映され会場は興奮のるつぼでした。
ちなみに悟空の決めゼリフ(?)、"おら、ワクワクしてきたぞ"は英語では"I CAN'T WAIT"なのですね<笑>)
最後はショーン・シュメル氏がおんどをとって会場全員で"カメハメハ!"コールでした。
ホールHだけではありません。展示ブースには巨大な神龍(シェンロン)がいるし、サンディエゴ名物の自転車タクシーもドラゴンボール仕様。
さらに会場近くの大ホテルを使って、"天下一武道会"というイベント・コーナーを展開。本当に今年のSDCCのMVPはドラゴンボールです。



僕は日本人ですが、例えばスパイダーマンだったりバットマンだったりアベンジャーズだったりアメコミのキャラが好き。
その一方でアメリカ人だけれどドラゴンボールや日本のアニメを愛する人たちがいる。
改めて、そして新めてですが、素晴らしいヒーローたちは国境も人種の壁を越えて人々に愛されるんだなあと思いました。

(文・写真/杉山すぴ豊)



>>元の記事を見る

    オススメゲーム

    ニュース設定