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旧石器時代式食事法パレオ+ビーガンの最強ダイエットが登場?

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2018年08月22日 16:32  ニューズウィーク日本版

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ニューズウィーク日本版

<旧石器時代式食事法「パレオ」と厳格な菜食主義「ビーガン」――根強い人気を誇る2つの食事法を合体させた「ペガン・ダイエット」とは>


「パレオ・ダイエット」と「ビーガン」――この2つの食事法は考え方も手法も全く異なるが、効果にみせられた熱狂的な信奉者が多い点は同じ。


パレオ・ダイエットとは、ひとことで言えば人類が旧石器時代に食べていたであろうものを食べる食事法のこと。肉や魚、卵、野菜、ナッツ類を中心とし、その頃の人たちには手に入りにくかった穀類や豆類、乳製品、糖類、そして人工的に作られたもの(調味料、添加物、加工食品など)は避ける。


ビーガンはベジタリアンよりも厳格な菜食主義のことで、肉や魚はもちろん、卵や乳製品も口にしない。しかし、穀類や豆類、野菜、果物などはいくら食べてもいい。


この両者は、健康への影響を懸念する専門家が少なくないことも共通している。それなら、「いいとこ取り」をしてみてはどうか。そんな発想から生まれたのが「ペガン」ダイエットだ。


考案したのは、クリーブランド・クリニック(オハイオ州)の機能性医学センターで所長を務めるマーク・ハイマン医師だ。ハイマンは、ほとんどの患者にこの食事法を勧めているという(ただし、一人一人の健康や嗜好に合わせた食事が重要だとも指摘している)。


お手本のような食事だが


ペガン・ダイエットの食事の中心は野菜と果物だ。食べる物の75%を植物とし、残りの25%は動物性たんぱく質と良質な油分を摂取する。とりわけ、ブロッコリー、ケール、ピーマンなど、色の濃い野菜と果を極力多く食べることが望ましいとされる。


添加物、着色料、化学調味料は口にしない。抗生物質、ホルモン剤、殺虫剤を用いた遺伝子組み換え(GM)食品も避ける。糖、小麦粉、精製された炭水化物も食べない。


油分に関しては、オメガ3脂肪酸など良質な油分をたっぷり摂取することを推奨している。オメガ3脂肪酸は、魚類やナッツ類、オリーブオイル、アボカドなどに含まれている。


パレオもビーガンも乳製品は避ける。この姿勢は理にかなっていると、ハイマンは指摘する。乳製品を多く摂取すると、肥満、糖尿病、心臓病、癌などのリスクが高くなる可能性があるというのが理由だ。


パレオは肉食を否定しないが、ビーガンは肉を徹底して避ける。この点についてハイマンは、食事全体に占める肉の割合を少量に抑えつつ、持続可能性のある方法で飼育された家畜の肉を食べるよう勧めている。牛肉なら、牧草を主に食べて育った牛が好ましい。


ペガン・ダイエットの有効性を裏付ける科学的研究結果は、少なくとも現時点では発表されていない。それでも、食材の選択や基本的な考え方を見る限り、とてもバランスの取れた「折衷案」ではある。


しかし見方を変えれば、パレオとビーガンの融合というより、これまで散々言われてきた「健康的な食事」のお手本のように思える。人気の食事法を引き合いに出して、キャッチーな名前を付けただけ?


<本誌2018年8月14&21日号掲載>




ベンジャミン・フィアナウ


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