ホーム > mixiニュース > エンタメ > 芸能総合 > 「#夏休み子ども科学電話相談」がTwitterトレンド上位を独占!人気の秘密を徹底解剖

「#夏休み子ども科学電話相談」がTwitterトレンド上位を独占!人気の秘密を徹底解剖

0

2018年08月23日 11:32  ザテレビジョン

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ザテレビジョン

写真さまざまな名言が生み出されてきたNHKのラジオブース/(C)NHK
さまざまな名言が生み出されてきたNHKのラジオブース/(C)NHK
NHKラジオの夏の風物詩として親しまれている「夏休み子ども科学電話相談」(8月23日[木]〜8月31日[金]、NHKラジオ第1)。

【写真を見る】楽しそうに質問に答える先生たち

同番組は、子どもたちの科学に対する質問に、専門家の先生たちが答えるというシンプルな内容だ。

どんな疑問でも受け止める先生たちに「質問したい!」という子どもたちからの人気はもちろん、SNSなどでは大人が「癒される」「毎年、聞いていて、なぜか涙が出てくる」など大きな話題を呼んでいる。

なぜこの番組が多くの人々に支持されているのか、その秘密を探るため、チーフプロデューサーを務める大野克郎氏と、チーフディレクターの柴文彦氏にインタビューを敢行。

ことし番組で誕生した名言などを振り返りつつ、どのように番組の雰囲気を作り上げているのか聞いた。

■ 演出を過度にかけないように

――番組の特色として、先生たちの掛け合いの面白さもあると思います。先生のキャスティングをご担当されているお2人としては、意識していることなどはあるんでしょうか?

柴:最初に皆さんのスケジュールを聞いてから組み合わせを考えていくんですが、なるべく連続で出演していただくようにしています。

特に地方からいらしてくださる先生は1日だけでなく、2日は出ていただけるようにと考えていますね。

虫と天文、植物、動物などのジャンルの中だと、虫に関する質問が割と多いんです。その次に多いのは空に関することや、夏休みの自由研究のための「アサガオ」についてです。毎年やっていると、そういうふうに質問が来る比率が何となく分かってくるので、それに応じて先生の組み合わせを考えています。

大野:ジャンルを違えて一日4人の先生をお招きしているんですが、質問の多い分野の先生には日数的にたくさん登板していただきつつ、1日の放送では4つの分野の先生の答える質問の量が大体同じになるようにと意識しています。

――川上和人先生と小林快次先生の「バード川上&ダイナソー小林」コンビは、ネットでも話題になる組み合わせですよね。

柴:複数の先生たちで一つの質問についてお答えいただくと、いろんな角度から物事を考えることができるんですよね。先生同士のチームワークもあって、面白い方向にも行きやすいと思います。

川上先生と小林先生については、そういう効果が生まれやすいので、2人を組み合わせたというところもあります。

大野:しかも、お2人で出演した7月31日の放送では、昆虫の“心”についての話で先生たちが4人とも答えていて、豪華で面白かったですよね(笑)。

それぞれの先生が答えやすくなるような並びはある程度考えますが、鳥の先生と恐竜の先生という組み合わせだけに特化するのではなく、いろんな形で聞いていただきたいという気持ちがあります。

いろんな先生に出ていただいているので、あまり組み合わせのみが目立たないようにとバランスを取るようにはしています。

柴:そうですね。どうしても大人の面白がり方が注目されがちですが、原点としてこの番組は子ども向けなので、あまりに大人の受けを狙って作ってしまうと面白くなくなるんですよね。

大野:ですので、私たちはあまり演出を過度にかけないようにしているんです。大人と子どもの面白がり方は違うので、番組として、ある程度大人の方へのサービスもできたらとは思いますが、あくまでも子どもたちの声を中心にしています。

――先生たちとの事前の打ち合わせはどんな雰囲気なんでしょうか?

柴:打ち合わせというか、こんな質問が来ていますよっていうことだけお話する感じですね。

皆さんベテランの方々なので、すでに勘どころはつかんでいらっしゃるんですが、「結論を早めに提示してあげる」ということは意識してくださいとお伝えしています。

あとは、「基本的なことを教えてあげる」ということですね。

先生方は、大人や同業者の方が聞いていることも想定しなくてはいけないので、例外事項に配慮する必要があると思うんですが、そこは最小限に抑えてもらうようにしています。

大野:番組が始まる前に届いた質問を、最初は何問か事前にお渡しするんですけど、放送中にどんどん飛び込みで入ってくるんです。そんなドキドキも先生たちは楽しみながら出演してくださっています。

■ 聴取率は「右肩上がりで増えています」

――7月23日の放送で、洗濯機で洗っても生きていたカブトムシを久留飛克明先生が「ラッキーカブトムシ」と名付けた回は、SNSでも話題になっていましたね。

大野:久留飛先生がもともと面白い方というのはあるんですが、子供向けにかみ砕いてお話されるので、ああいうヒットする言葉を生むのかなと思います(笑)。

――そういった反響は見ているんですか?

柴:放送中にTwitterを見たり、親切にまとめてくださっている方のサイトを見ることもあります(笑)。でも、意識はしないようにしています。

大野:Twitterの反響などを見て、聞き逃し配信を聞いてくれるという、いい流れができているのかなと思います。

NHKラジオの「らじる☆らじる」というアプリでの聞き逃し配信の再生回数が1万回を超えることも多いんですよ。

だから、実は通常ですと当日の午後6時頃になる聞き逃し配信の時間を、配信担当のスタッフに頑張って繰り上げてもらって(笑)この番組は午後3時頃から当日の放送が聞けるように努力しています。

――去年から比べても、視聴者からの声は増えたんでしょうか。

大野:右肩上がりで増えています。聴取率など数字的に見ても、第1週から飛ばし気味でどんどん増えているので、私たち自身が驚くくらいです。

こういう素朴で癒されるものが時代に求められているのかなと感じたりもします。作っている僕たちが癒やされるくらいですしね。

柴:NHK局内の、この番組のスタッフじゃない人たちも聞きに来たりしますからね。

大野:そんなわけで、この番組が毎回SNSで注目されているのは知っていますし、そういう形でも楽しんでいただきたいんですが、私たちが過剰にSNSに反応してしまうのは、ちょっと違うのかなと思っています。

でも一個一個の言葉を拾って注目してくださっているので、見ていると楽しいです!

柴:トレンドで1位になっていることもあるくらいですからね。

大野:だからといって、スタッフはその評判に踊ってしまうことなく、ちゃんと子どもたちの疑問に向き合っていく番組を作っていこうという共通認識があります。

「話題になっているからこうしよう」とはせずに、この番組が“愛されてきた理由”をしっかりと確かめながらやっていこうと気を付けていきたいですね。

私たちの方から仕掛けたり、演出をしていると思われてしまうと、聞いている方も引いてしまうと思うんです。

だから、子どもたちの自由な発想と先生方のやり取りの純粋に楽しんでいただく、そのお手伝いを私たちは少しするだけという意識を持っています。

――最後に、今後の番組の展望などを教えてください。

柴:昨年は「冬休み子ども科学電話相談」をやったんです。その中で、「心と体」というテーマでやってみたことがあって、科学相談ではありつつ、文系分野にも踏み込めたかなと思いました。

大野:冬休みの放送はもちろん、要望があったらまたできればいいなと思います。ただ子どもたちが感じる“科学”的な疑問が根本にあることは忘れずにいたいと思っています。

人生相談になってしまうと、人それぞれに個人差が出てきてしまうんですが、科学だと幅広くみんなの共感が得られる気がしていて。

だから、軸を“科学”にしたことが、「科学電話相談室」が35年続いた理由ではないのかなと、僕は思っています。

この番組の“子どもの好奇心に寄り添う”というテーマとテイストは変えず、ぶれずにやっていきたいです。

柴:いいフォーマットが、この長い期間の中でできてきていると思うので、そこは変えずにいきたいですね。

大野:今までも「面白いね」って言われることはあったんですが、こうやってSNSが盛んな時代になり、聞き逃し配信が可能になったことで、よりたくさんの方々に聞いていただけるようになったのはすごいことですよね。

大人が分かっていたつもりでいたことに、逆に子どもたちに教えられたり、気付かされたりすることもたくさんあるので、これからも子どもたちの好奇心に、大人がちゃんと真面目に向き合っていく番組を作っていきたいと思っています。(ザテレビジョン)

    あなたにおすすめ

    ニュース設定