ハノーファーに所属する日本代表MF原口元気が、25日に行われたブンデスリーガ第1節のブレーメン戦で今シーズン初出場を果たし、新天地で新たなスタートを切った。
原口は19日のDFBポカール1回戦を負傷欠場。練習中に負ったケガが原因だったという。「移籍でいろいろばたばたしている時期で、なかなか体のメンテナンスがうまくできていない中でのケガだった。準備不足だったし、自分的には防げたケガだと思っている」。
その影響もありブンデスリーガの開幕戦はベンチスタートとなった。「復帰して2日目ですし、スタートはないなとわかっていました」。それでも、後半に入って61分に左サイドハーフで途中出場し、新天地デビューを飾った。
73分には、先発出場していたFW浅野拓磨へ縦のスルーパスを出してチャンス演出を狙ったが、わずかに足には合わず。「拓磨はそれをいつも欲しがっていたから、そう動くかなと思ったけど、疲れやボールに触りたいというのもあったと思う。そこらへんも合わせていけばいい」。
日本代表でともに戦った経験のある浅野のことは理解しているが、「俺自身、多々合わないところがまだある」と新たなチームメイトとの連携が今後の課題という。「10日くらいしか練習してないから、まだタイミングや仲間の癖とかが分からない。ベルリンやデュッセルドルフのときはわかっていて、だからここを助けようとか、ここで受けようとかとかあったけど、今はまだそれがない。ここからが本番かなと思います」。
試合はハノーファーが76分に先制するも、85分に同点弾を浴び、1−1のドローで終わった。原口は「先制したからにはもちろん勝ちたかったけど、試合のペースや内容を考えると、勝ち点1をとれてよかったなと思う」と試合を振り返った。
そして「ケガの部分は大丈夫だけど、練習してなくて、コンディション的にはちょっときつかった。今は落ち着いてきたので、慌てる必要はないし、ちゃんとコンディションを上げていきたい」と次戦に向けて意気込んだ。