子どもの好きな教科別おすすめプログラミングツール診断!

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2018年08月27日 10:02  MAMApicks

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ここ数年で、子ども向けプログラミングの体験イベントはとても増え、夏休み中に、とりあえず目についた体験イベントに参加を申し込んで行ってみた、という方も多いのではないでしょうか?

子ども向けのプログラミング学習が盛り上がるにつれ、様々に工夫されたツールが出てきました。夏休みのイベントだと、ロボットを動かすタイプのプログラミング体験をやった人が多いかもしれません。子ども向けのビジュアルプログラミングツールである「Scratch(スクラッチ)」の名前を聞いたことがある人もいるでしょう。

他にもツールは驚くほどたくさんあって、「子ども向けのプログラミング」とひとことで言っても、そのアプローチの仕方は様々です。それらをわかりやすく分類して、調べやすく探しやすくするために、Studio947では「知りたい!プログラミングツール図鑑」を作りました。現在既に50以上のツールを紹介しています。



今回は、その中から、小学5年生以上をイメージして、子どもの好きな教科別におすすめツールをご紹介してみたいと思います。とりあげる教科は理科、算数、国語、社会、図工です。

理科
モノの動くからくりの理屈に興味のある理科好きタイプにオススメなのは、なんといってもロボット系の教材。
ロボットが動くパーツを組み立てる段階と、それをにプログラミングする段階の両方に取り組むので、強い興味が集中力を引っ張ってくれることも重要です。全体的に高価なものが多いので、体験系のワークショップでまずは触ってみるのにもぴったりです。

[理科好きにオススメのツール例]
教育版レゴ マインドストーム EV3
KOOV
アーテックロボ

算数
数字や式に置き換えて論理的に考えるのが得意な算数好きタイプにぜひチャレンジして欲しいのは、プログラムのコードそのものを扱うテキストベースのプログラミング。英語の文字列が並んでいても、記号だと思えばよいだけなので、算数好きならば抵抗なく入っていけるでしょう。
まだこのタイプは少ないですが、Swift PlaygroundsとCodeMonkeyは、キーボード入力ができなくてもドラック&ドロップで簡単に扱えるように出来ています。どちらも無料で始められるアプリです。

[算数好きにオススメのツール例]
Swift Playgrounds
CodeMonkey

国語
日本語で論理的に考えるのが得意な国語好きタイプには、ブロックタイプのプログラミングが入りやすいでしょう。プログラムの命令が、日本語でブロック化されているので、文章を組み立てるような思考回路でプログラミングに取り組むことができます。
代表的なのはScratchですが、今は子ども向けプログラミングの手法はこのブロックタイプが圧倒的に多く、様々なアプリで採用されています。数字系は苦手だから……と心配する必要はありません。

[国語好きにオススメのツール例]
Scratch
プログラミングゼミ

社会
世の中の仕組みに興味のある社会好きタイプには、手軽に様々なカラクリを作れるセンサー・回路系ツールがオススメ。
限られたパーツからで構わないので、それらを使って「身近な問題を解決する仕組みを発明する」とか「日常をちょっと便利にする」ということをテーマにすると発想が広がります。直感的なプログラミング方法やパーツの組み合わせ方だけで仕組みが作れるので、企画の発想に集中できるのが大きなメリットです。

[社会好きにオススメのツール例]
PIECE
littleBits
MESH

図工
図工好きにぴったりなのは工作などと組み合わせるモノ作り。マイコンボード系で手軽に扱えるmicro:bitや、センサー・回路系ツールのlittleBitsやMESHがオススメです。ガジェット系でゲーム機が必要ですが、Nintendo Laboも工作部分の創造力が刺激されます。
プログラム自体は「○○したらLEDが光る」といったシンプルなもので十分。プログラムを生かしたモノ作りは、外側の工作部分の設計やデザインでも機能や姿が変わります。「外側」により重点を置いたモノ作りにも使いやすいツール群で、創造力を発揮しましょう。

[図工好きにオススメのツール例]
micro:bit
littleBits
MESH
Nintendo Labo

社会と図工でとりあげたセンサー・回路系ツールも、ロボット系同様に高価なものが多いので、体験系のイベントで試すにはぴったりです。どちらのツール群も、組み替えてプログラムを変えて繰り返し楽しめるので、気に入ったら長く使うつもりで購入するのがおすすめです。

とりあえず何からやってみようかな、と思う方はぜひ参考にしてみてください!

■小学校でプログラミングが必修になるってどういうこと?
「もうすぐ小学校でプログラミングが必修になるらしい」と聞いたことがある人も多いと思います。プログラミングの必修化というのは、2020年に全面実施となる新学習指導要領で、プログラミングを小学校で取り入れることが明記されたことを指しています(※注)。これは、「プログラミング」という教科が新設されるわけではなく、外国語(英語)が新たに「教科」になるのはとは違います。

現在は新学習指導要領への移行期間ですが、通常の教科の授業の中でプログラミングと連携させた学び方をするなどの工夫がされ、モデルとなる授業が先進的な学校で様々に試されているところです。まだ、どのようなスタイルで定着するかはわかりません。学校やエリアによって取り入れ方に特色が出る可能性も高いでしょう。

いずれにせよ、気軽に子どもたちがとにかくまずは触れてみる、楽しんでみる環境が大切です。ぜひ、大人も一緒になって自分の好きそうな入り口を見つけて試してみて欲しいと思います。

(※注)
新学習指導要領の表記では、「児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」を「各教科等の特質に応じて」実施するよう示されています。(「」内は新学習指導要領/総則第3の1の(3)より引用)

▼参考
知りたい!プログラミングツール図鑑
https://tool-zukan.com

記事提供:【ICT toolbox】feat.狩野さやか
ICT toolboxでは、家庭や教育現場でICTツールを「適度に」「効果的に」使うアイデアをご紹介しています。子育ての当事者、制作の当事者(デザイン・プログラミング)としての現場の実感を大切にした記事を発信します。 http://ict-toolbox.com

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