腸内環境美化のために、食べるものの内容に気をつけている方は多いと思います。では、食べる時間帯についてはいかがでしょうか?
どんなに腸内環境や身体にいいものであっても、そればかり食べていたり、夜中に食べたりしては、かえって身体に負担がかかってしまいます。
忙しい毎日の中で、食生活のリズムを調えることは難しいかも知れませんが、「これだけは守りたい!」腸活のためのルールは「21時以降食べない
」ということです。
■21時以降食べないほうがいい理由2つ
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(1)腸の動きを妨げない
腸は、副交感神経が司っているため、夜に活発に働く臓器です。そのため、夜遅くに食事をすると、胃腸は就寝中に消化吸収という作業をしなければならなくなります。そして、本来その時間にやるべき胃腸のお掃除や翌朝のスムーズなお通じの準備を妨げてしまいます。
食べたものが胃から排出されるまでの時間はだいたい3〜4時間といわれています。ですから0時に就寝するのであれば21時まで
、もしくは、寝る3時間前までに食事を終わらせる
習慣をつけましょう。
(2)脂肪として蓄積されやすい
同じものを食べても、食べる時間帯によってエネルギーとして燃焼されやすい時間帯、脂肪として蓄積されやすい時間帯のあることがわかっています。
夜は、脂肪として蓄積されやすい時間帯
ですから、腸活のためだけでなくダイエットのためにも、21時以降は食べないことをお勧めします。
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■21時を過ぎてしまったらどうする?
21時までにと考えていても、忙しくてどうしても食事がとれなかった……という日もありますよね。そんな時は、消化のいいもの
を食べましょう。
21時以降は避けたい!NG夜食
野菜・玄米・豆
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一見ヘルシーに見えるサラダや玄米などの雑穀や豆は、食物繊維が多く、消化に時間がかかります。
脂身の少ない肉・魚
例え脂身が少なくても、タンパク質の消化には時間がかかります。
良質オイル
少量で満足感が得られるオイルですが、たとえ良質であっても油は一番消化に時間がかかる成分です。
胃腸にやさしい!おすすめ夜食
お粥
お粥は、すでにトロトロになるまで煮込まれていて、消化の早い食品です。
お豆腐
お豆腐も食物繊維が少なく、胃腸にやさしい食品です。
柔らかく煮た海藻スープ
海藻は、そのままだと固く胃腸に負担がかかりますが、ワカメなど、トロトロになるまで煮込んだ状態であれば、消化が早くなります。
「あれもこれも正さなくてはいけない」と思うと、なかなか改善できませんが、一つだけなら頑張れますよね。5年後10年後のご自身のため、21時以降は食べないことを習慣にして、腸内環境を美化したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)