Google・Amazon・LINE…スマートスピーカーの選び方と”使える”デバイスとしての利用法

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2018年09月08日 08:21  JIJICO

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今、スマートスピーカーが新しいITデバイスとして注目されています。音声認識についてはスマホやタブレットなどで慣れ親しまれていますから、それ自体については目新しさはないのですが、対話形式と多機能と言う部分では興味深いものがあります。そこで、現在各社から出されているスマートスピーカーについて、その選び方と利用法について検証してみます。


IT機器選択のファーストプライオリティーは「用途・目的」


パソコンやスマホ、周辺機器購入の際、機種の選定には誰もが悩むものです。いったん購入すれば何年も使う身近な存在になるわけですから、慎重になって当然です。しかし、後悔するかもしれないと薄々わかっていても、つい格好良さだけで選んでしまうことってありますよね。難しいスペックを読み解くより安さで決めてしまうとか、デザイン重視とかで決めてしまうユーザーは多いもの。
後悔しない選択をするには、デザインも大事ですが最も優先したいのは、「何を目的として使うのか」という事です。その装置で自分がどうしたいのか、つまり「何のために買うのか」をしっかりと自分に問う事です。そこを押さえることができれば機器購入の失敗や後悔は回避できます。
そのような視点で、スマートスピーカー選びを考えてみましょう。


Google・Amazon・LINEのスマートスピーカー


Google Home

主に検索を中心にネットを利用したり、Googleのサービスを数多く利用している場合、Google Homeが適しているでしょう。検索を頻繁に行う場合重視したいのは精度とスピードです。必要なときに必要な速さで検索結果を得たい時に、精度とスピード感は最も重視されます。Google Homeの特長は、音声認識の精度が高く、検索スピードが速いことです。


特にGoogleの各種サービスを利用している場合は、Google Homeとの親和性は抜群です。検索に特化したGoogleならではの精度と速さの面で”使える”装置として役に立つでしょう。


Amazon Echo

Amazonの通販利用が多いユーザーには、Amazon Echoが最適です。同時にPrime Musicも利用していればAmazon Echoの選択は理に適っていると言えます。音声エンジンのAlexaは、スピードよりも安心感を求めるユーザーには最適で、他と比べて実際の会話に近い言葉のやりとりが特長です。
また、家電操作の対応では他機種よりも周辺機器が充実していて、簡単に通販でも入手できることから、通販との親和性ならば一択となるでしょう。


Clova WAVE

主にLINEを中心にネット利用している場合はClova WAVE一択と言っても良いでしょう。LINEから出たスマートスピーカーですからLINEに最適なのはもちろんですが、手が離せない時に音声入力でLINEが送れるという部分は、単に便利と言うだけでなく必需品相当になるユーザーも多いのではないでしょうか。
Clova WAVEでのLINE利用はスマートスピーカーの存在意義を最も見いだせる使い方と言ってもいいでしょう。


家電操作はこれからだが、価格よりメリットが上回る


家電連携についてはこれからまだ発展の余地が十分にありますので、機器のリモート操作を主眼にスマートスピーカーを購入するのはもう少し様子を見た方が良いでしょう。ただスイッチ(電源)の、オン・オフなど単機能の操作で十分ならば今の機種でも十分対応可能な家電もありますので、よく検討の上、購入しましょう。


用途別に各メーカーのものを買いそろえるのもアリ


スマートスピーカーの価格というのは良く考えてみると、パソコンなどと違って買って後悔するとか失敗するという高額なものでもなく、それどころかユーザーによってはそれぞれ用途別に買い揃えても良いくらいの機能と価格と言って良いでしょう。ITデバイスとしての用途次第では、利用価値や費用対効果が大きく高まると言えます。

(古賀 竜一・コンピューターサポートエンジニア)

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