■なぜ男は“ベタッとしたスケベ感”を出すのか?
ベタッとしたスケベ感とは何か? まずは言葉によるものだ。私生活の性的な話題に触れてきたり、聞いてもいない自分自身の赤裸々な下衆エロ話を暴露してきたり、あるいは「肉体的な接触を求めるような言葉を吐く」などもそうである。下衆でべたべたしたスケベ感は、まったく前触れもなく、話題の下地もないのにエロ話を投げるから生じてしまう。
基本、下ネタは言わない。言うとしたら女性から切り出してきたとき。そういう流れのときはベタっとはしないものだ。相手女性から投げたエロ話を受け取って投げ返すという行為だから。このときも「そうだよね」とか「わかるわかる」といった同調や会話の引き出し側に回るといい。「俺もさあ」 と自分の体験もサラリと被せ淡々と話す。これなら下衆い空気は漂わない。それでいてほのかにセクシーな空気も漂い、実に健康的で女性も悪い気はしない。
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また、もうひとつ良い心がけがある。自分は男ではない──そう思い込むことである。もっと言えば「この先、たとえ目の前の女性と一緒に泊まることになっても何もしない」「いっしょに寝たとしても何もない」とイメージする。
これだけで本当に変われるのかとお思いの男性諸氏は一度試してみるといい。抜群の効き目に驚くはずだ。それだけで発する言葉からスケベ感、さらにはベタベタ感がスッと消える。女性へのボディタッチすらもさわやかな風を纏うようなストロークを描く。女性の前で「僕は女性に興味がない」と言い切ってしまうのもいい。あるいは「僕は男性の欲望をストイックに抑制できる男なんだ」も効果的だ。心の持ち方が変わればオーラも変わるのだ。
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「大人の男の気遣い」