女子会にのぼる話題のひとつに「男がよくやる失敗」というものがある。
そこにはさまざまな“ダメ男”の話題が上るわけだが、中でも上る頻度が高いのが「彼氏がデート時に選ぶ店」についての苦情だったりする。「一緒に出かけるには、ちょっと恥ずかしい男」として、女性たちの間に名前を広められたりしないために、店選びで注意すべき点を見ていこう。
|
|
■ファストフードは、TPOをしっかり守って使え!
1人あたり数百円で腹を満たすことができるファストフードは、懐具合が寂しい男性にとって“心のよりどころ”的な存在だと思う。だが、週に数回のアルバイト代だけが糧であった学生時代そのままに、デートでファストフードに誘うのは、相手から相当な愛情を注いでもらっていない限り、「評価がドカンと下がる」ものとして受け取っていただきたい。
|
|
ちなみに、女性が考える「ファストフードが許されるシチュエーション」はどのようなものかというと、
・映画を観る少し前、「小腹が空いている」ときのミスタードーナツ
・早朝から会ってのドライブで、朝食を食べていないときの朝マック
・夕食を食べ終えて、まだ帰るには早いけど、お酒はちょっと……というときに寄るスタバ
……である。あくまでも「軽く食べられる」ものが、女性にとってのファストフードであり、メインのディナーにはならない存在であることを、忘れてはいけない。
|
|
■高すぎるディナーも、女性から敬遠される傾向にある
彼女に美味しいものを食べさせてあげたい。いい店を知っている、デキる男であると認識させたい。そんな思いから、料理代だけで数万円、ワインも合わせると10万円を越えるような、お高いディナーに誘ってしまう男もいるが、こちらも女性陣からは評価が低い。
彼女自身がお嬢様で、お高い店に行き慣れているというのなら話は別だが、ごく普通の暮らしを送ってきている女性にとって、あきらかに背伸びをして予約をしたような高級店は敷居が高く、食事を楽しむ前に気疲れしてしまうことが多いためだ。
ナイフとフォークが何本も並んでいたり、スタッフが間髪入れずにワインを注ぎに来たり、これから料理するであろう目がギランギランした真鯛なんぞを持ってくるような店では、デートを楽しむどころか気が散るばかり。しかも、そうした店に慣れていない男のエスコートであればなおさら。行き慣れない場所。緊張した面持ちの彼氏。過剰なサービス……そんな状況で「心を開け」というのは無理な相談なのだ。
では、どういった店を選べばいいのか?
ずばり正解はというと、こぢんまりとしたアットホームな店で、客層もほどよく、かつ美味しい料理が食べられる店を選べばいいのである。
地元の人に愛されるビストロやトラットリア、技術のある板前さんが独立して開いたような小料理屋がマストだろう。値段的には飲んで食べて1人7000〜8000円程度がベター。これは、もしものときに女性から「お返し」しやすい値段であるためだ。
過剰なサービスのないゆったりした店であれば、女性も心からくつろげるし、料理そのものを楽しむことができる。美味しいものを気兼ねなく楽しめれば、「この男性といれば、美味しくて楽しい時間が過ごせる」と信頼度が上がるだけでなく、「これからも、ずっと一緒にいたい」という“絆”が生まれるのだ。
あ、これは言わずもがなだと思うが、少し高めの店に誘う際は「ワリカン」はもってのほか。金がないというのであれば、分相応の店に行くべし!
■それでもクリスマスはスペシャルにしたい?そんなときは…
それでも、男たるもの、清水の舞台から飛び降りる気持ちで“高い店”を選びたくなることも訪れるだろう。その場合は数ヵ月間をかけて、「デニーズ→ロイヤルホスト→町の洋食屋→トラットリア→リストランテ」のように本番までにデートを重ね、少しずつ行く店をランクアップし、自身も、そして彼女も“場慣れ”することをおすすめする。
お互いに自信を持ち、心の距離を縮め、絆を強く結んでからお高い店に出かければ、互いの存在が心のよりどころになる上に、ふたりの世界をつくることができ、背伸びしまくった店だったとしても、“ふたり”の力で乗り切ることができるのである。
食事をともにするということは「同じ釜の飯を食う」ということであり、最も単純にして強い“絆”を生み出す行為である。安すぎず。高すぎず。安らぎとともに食事を楽しめる店を選ぶ。これが、デートのときの掟だと、男性陣にはぜひ、心得て欲しい。