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年中さんや年長さんになると、幼稚園や保育園で子ども同士でも「〇〇ちゃん、歯が抜けたんだって!」と歯の抜けかわりが気になり始めますよね。
そんな時期に心配なのが「乳歯って家で勝手に抜いていいのかしら? 歯医者さんで抜いてもらった方がいいのかしら?」といった疑問ではないでしょうか。
今回は、ママ歯医者の筆者が「乳歯の抜けかわり時期に知っておきたいこと」をお伝えします。
乳歯が抜ける時期は個人差が大変に大きいです。
下の乳中切歯は6歳ころに抜けるといわれています。その隣の下の乳側切歯は7歳ころ、上の乳中切歯は7歳半ころに抜けるといわれています。とはいえ個人差が大きいので、年中の5歳ころに下の乳中切歯が抜ける子もいます。
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その後、12歳ころまで乳歯が抜ける時期が続くため、結果として6歳ころ〜12歳ころと長期に渡ります。
乳歯がグラグラしてきたときは、どうするべきでしょうか? 自分ですぐ抜くのか、自然に抜けるのを待つべきなのか、歯医者に行くべきなのか。
以下のように条件によって、対応を変えてください。
・歯がグラグラして痛かったり、歯肉が赤く腫れたり膿を持っているときは、診察を受けましょう。
・乳歯がまだ残っているのに、永久歯が別のところから生えてきたときは、早めに抜歯した方が歯並びがスムーズになる場合もありますので、受診がおすすめです(※1)。
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・乳歯が半分に割れたり、根っこが残っている感じがするときも、一度受診しましょう。
グラグラし始めてから抜けるまでは数ヶ月かかることもあります。乳歯の根っこが少しずつ縮小し始めているところなので、無理にご家庭で抜こうとすると、乳歯の根っこが折れて残ってしまうこともあります。
歯科医院では、永久歯の膨らみやエックス線撮影で永久歯の場所がどこにあるかを調べて、すぐに抜歯すべきか、もう少し様子を見ていくかを診断します。
今すぐ抜く時期なのか迷う場合は、歯科医師に相談しましょう。
歯がブラブラとごく一部でのみくっついている場合は、本人やママがキレイに洗った手で倒したり回転させてあげることで抜けることもあります。
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食事中に抜けることもよくあります。この場合、抜けた歯を飲み込まないように子どもに普段から話しておきましょう。
血が出ている場合は、清潔なティッシュやガーゼを畳んで5〜10分ぐっと圧迫止血しましょう。
上の前歯が抜けてから生えてくるまでに、その空いた場所に舌を入れて遊ぶ癖が出る時期です。その癖が続くことで、生えてくる永久歯が上下で噛み合わなくなることがあります(※2)。
鉛筆やお箸を抜けた場所に入れるのもやめましょう。
揺れ始めた乳歯を指でグラグラさせること自体はよいのですが、そのときに手をキレイに洗ってからにしましょう。
手には汚れがたくさんついています。汚れた手で歯を触ると、細菌が感染して歯肉が腫れてしまうこともあります。
赤く腫れて痛みがある場合は、早めに受診しましょう。
グラグラし始めると子どもは痛がり、その歯を避けてハミガキしていることがあります。隣の歯も磨き残している場合が多く、むし歯や歯肉炎になってしまうことも。
裏から永久歯が生えてきているときは、永久歯がむし歯にならないよう、より注意が必要です。
柔らかめの歯ブラシで、色々な角度から汚れを落とす感じでママが仕上げ磨きしてあげるとよいでしょう。
乳歯は生え替わるものですが、正しくケアをしないと一生使う永久歯にも影響を及ぼします。歯の生え替わり時期は十分には、子どもの様子に十分気をつけるようにしてください。
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
【参考・画像】
※1 子どもたちの口と歯の質問箱ー日本小児歯科学会 「大人の歯が生えてきたのに、乳歯がまだ抜けません」
※2 子どもたちの口と歯の質問箱ー日本小児歯科学会 「前歯がかみ合わず、そこに舌を入れて遊ぶので歯並びが悪くなってきたようです」
※ ChameleonsEye / Shutterstock, koti / PIXTA(ピクスタ), Nina Buday / Shutterstock
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