Jun.K、ウヨン、ジュノ……10周年迎えた2PM、ボーカルメンバーのソロ活動を追う

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2018年09月24日 10:51  リアルサウンド

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 今年でデビュー10周年を迎えた、2PM。デビュー当時は“野獣アイドル”というキャッチコピーが話題を呼んだが、K-POPファンからの彼らに対するイメージは“筋肉隆々のワイルドなアイドル”ではないだろうか。実際、可愛らしいアイドルというよりは、男っぽさや大人っぽさを彼らはウリにしてきた。それが日本のファンを惹きつけたのは事実だろう。


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 そんな彼らも活動10年間で、6人のメンバーたちがそれぞれ俳優やアーティストとして成長してきた。特に、ボーカルを担当しているJun.K、ウヨン、ジュノは日本でもソロ活動を精力的に行っており、2PMでは見れない3人の個性が際立った才能を見せている。今回は、2PMのボーカルライン3人の音楽性について考察してみたい。


■呼吸をするように音楽を奏でるJun.K
 2PMの最年長であるJun.Kは、声量豊かで力強く、伸びやかな声が特徴的なボーカリストだ。グループの中でもひときわ目立つ声を持っている。ソロ活動においても、彼の持ち味であるボーカルスタイルを存分に発揮している。


 K-POPの曲は1曲の中にボーカルパートとラップパートが共存し、担当メンバーごとに割り振られることが多いが、Jun.Kの場合はその2つを一人でこなしている。彼はラッパーとしての才能も持ち合わせており、ボーカリストでありながらラップメイキングも非常に上手いのだ。壮大な曲の合間にラップパートが入る「NO LOVE」はJun.K節を存分堪能できる曲の一つだろう。


 日本における3枚目のミニアルバム『NO SHADOW』を作る際は「大衆向けではなく、自分のやりたい音楽を作った」という。彼の音楽は、曲、歌詞ともに非常にストレートだ。時には恥ずかしいほどオープンに自分の感情を映し出している。彼が生み出す音楽こそがJun.Kという男の生き様なのかもしれない。


■様々な顔を見せるWOOYOUNG(ウヨン)
 ウヨンは作品の中で様々な顔を見せてくれる、そんなアーティストだ。それが面白い。2015年にシングル『R.O.S.E』でデビューを果たし、これまでに3枚の作品を発表している。前述したように、ウヨンの作品は多種多様で、まるでおもちゃ箱のようだ。その両極端な例をここで紹介したい。


 2016年にリリースした「Party Shots」は、タイトルの通りウヨン式パーティーソングといった曲だ。耳に残るサビが印象的な曲だが、ウヨンの作る曲の特徴は2PMにおいてもソロにおいても、一度聞いたら忘れられないメロディだ。まさにこの部分が彼のウリだろう。気がつくと一緒になって〈Party Shots!〉と腕を上げてしまう。


 「Party Shots」ではアゲアゲなパーティーソングを披露してくれたが、3枚目のミニアルバム『まだ僕は…』では、180度ガラッと雰囲気を変えてきた。表題曲「まだ僕は…」は、ウヨンの鼻にかかった甘い歌声が堪能でき、オーガニックな雰囲気溢れる曲に仕上がっている。同じ人物が書いたとは思えないほどだが、このギャップがウヨンの魅力なのだろう。


■一番「アイドル」らしいJUNHO(ジュノ)
 ジュノは2PMの中で一番長く、そして多くソロ活動を行っている。つい先日まで入隊前最後の日本ツアーを行っていたばかりだ。2013年に『キミの声』で日本デビューしてから、コンスタンスに作品を発表し、2018年7月には7枚目のミニアルバム『想像』をリリースしている。


 2PMのファンからよく聞くのが、「ジュノが一番王道のアイドルらしい」ということだ。わかりやすくポップなメロディに、馴染みやすい歌詞と軽やかなダンス。ライブでは華やかなパフォーマンスとお茶目なMCで笑わせ、ファンに寄り添ったステージを提供する。「アイドルらしい」という評価は、そういうところから来ているのかもしれない。


 デビューから5年という時間を経て、ジュノも成長を遂げてきた。東京国際フォーラムから始まったソロのコンサートも、今では武道館を埋めるまでに。そして彼が作る音楽も一緒に大人っぽくなってきた。最新リリースである『想像』は“誰も見たことがないジュノ”がコンセプトだが、28歳のジュノの年齢相応の大人っぽい音楽に仕上がっている。ジュノはファンと共に成長してきたソロアーティストなのだろう。


■デビュー10周年を迎えた2PMのこれから
 入れ替わりの激しい韓国音楽界において、アイドルグループが10周年を迎えるのはなかなか大変なことだ。2PMも順風満帆にここまで来たわけではない。デビュー直後にジェボムが脱退し、ファンのボイコット運動などもあった。そんな中で様々なハードルを乗り越え、10年を迎えた。


 しかし10年目の今年、メンバーのテギョンが、2PMが所属するJYPエンターテインメントを辞めて他の事務所へ移籍した。これは驚くべき出来事だった。テギョンは事務所が別になっても、2PMで活動していくという意思を表明しており、その際はJYP主導で動いていくということだが、今後の動向が気になる。


 現在、6人中3人のメンバーが入隊しグループとしては実質活動休止中の2PM。さらに、近々ジュノとチャンソンの2人が入隊すると見られる。2PMが“完全体”になるのは、約2年後。それまではそれぞれがソロ活動を行なっていくようだ。次に6人が揃った時、2PMはどんな姿を見せてくれるのだろうか。(西門香央里)


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