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恋人をつくるより前に、産後を見据えて転職? 30代の仕事にまつわるリアル

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2018年09月27日 19:51  ウートピ

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ウートピ

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恋人をつくるより前に、産後を見据えて転職? 30代の仕事にまつわるリアル

出産後もどうやって仕事を続けるか、長く働き続けるにはどうしたらいいかなど、女性の働き方をテーマにした書籍『一生困らない 女子のための「手に職」図鑑』(光文社)を上梓したライターの華井由利奈さんへのインタビュー。

前回は、みんなが憧れる「手に職」の正体について聞きました。2回目となる今回は、取材をしてみて直面した、30代女性の悩みについてお届けします。

育児と仕事、どっちが大切なのか

――前回は「手に職」の本質についてお話をうかがいました。華井さんはこれまで男女合わせて700人を超えるインタビューをされているとのことですが、ウートピの読者層にあたる30代の悩みについて何か特徴的なことはありますか?

華井由利奈さん(以下、華井):この本自体が、育児をしながらどうやって仕事を続けていくかに主眼においているので、取材をするなかでも「育児と仕事、どっちが大切なのか」という悩みが多くでてきました。両者は比べられるものではないけど、どうしても優先順位をつけないといけない瞬間があります。そんなときどうすればいいのかが悩ましい、と……。

たとえば、ある小学校教諭の人は、「自分の子どもと生徒とどっちが大切なんだ」と教員の間で議論になったと言っていました。また、あるSEの人は、帰宅したら娘が真っ暗い部屋で電気もつけずに体育座りで待っていたことに大変ショックを受け、仕事を辞めるべきではないかと迷ったそうです。

――「育児と仕事、どっちが大切なのか」の問いに、正解はないんですよね。だからこそ悩ましい。

華井:そうなんですよ。でも、前例を知ることで準備はできるかと思います。この本のなかにもできる限り多くの前例を入れましたので、ぜひ活用してほしいです。

――少数派ではあるものの切実だと感じた悩みなど、華井さんの記憶に残っているエピソードがあれば教えてください。

華井:たとえば、医療系。医療系はブランクの間に技術が進歩しているため、育休中に勉強したり、育休後に短期間で新しい機械の使用法を覚えたりしないといけないそうです。育児と両立するのがとても難しいと感じました。

あと、地方公務員は安定した収入が得られることで人気ですが、別の地域での再就職が難しいため、パートナーが転勤になった場合は、転職するか別居婚をするかの二択になってしまうそうです。パートナーに合わせて自分を変える必要があるかもしれない、ということで、これも悩ましいですよね。

恋人をつくるより前に、産後を見据えて転職?

――自分を犠牲にせず、好きな仕事を続けるためにはどんな準備が必要でしょうか。心構えや、具体的な行動があれば教えてください。

華井:自分のライフステージが変わる前に行動して、完璧ではないとしてもある程度の環境を整えておくことが大切だと思います。

ある建築士の人の例を挙げますね。建築士って、現時点ではまだまだ出産後に働き続けるのが難しい職種です。そのうえ、彼女が勤めていた職場は男性だらけで、彼女にとってのロールモデルになる人物がいなかったそうなんです。結婚や出産を見据えるとこの職場で長く働き続けるのは無理だと感じた彼女は、女性が比較的多い建築・デザイン系の会社に転職しました。転職した時点では恋人がいなかったそうですが、その後、パートナーをみつけて結婚・出産し、現在は2児の母。子育てで得たアイデアをいかしながら設計をしているそうです。

――恋人をつくるより前に、結婚・出産を見据えて転職。戦略的ですね。

華井:はい。いつか出産して子育てしたいというライフプランがあるなら、そうなったときに慌てて対応するのではなく、早め早めに手を打っておきたいですよね。この本も、その一助になるといいのですが……。

――たしかに、それができれば誰かに合わせて自分を変えることもしなくて済むし、自分が選んだものだから、自分自身で折り合いをつけていけそうな気がします。華井さんも早め早めに行動しているんですか?

華井:私はまだ子どもがいないけれど、結婚後や保育園の問題などを見据えて早めに退職し、ライターとして独立して自宅で仕事ができるようにしています。

子育て世代の「働きやすさ」とは

――先ほどの建築士の方の転職の例から見ても、やっぱり、女性が多い環境のほうが産後は働きやすそうですね。

華井:それが、必ずしもそうとは限らないんです。ロールモデルがいるか否か、制度が整っているか否かでも変わってきますし、仕事内容のハードさ、就労時間などによっても変わってきます。今回100種の職業を調べたなかで、看護師や歯科衛生士は働きやすい環境が整っている傾向にあると感じました。一方、同じく女性が多い職業でも、ウエディングプランナーやパティシエ、幼稚園教諭は出産を機にやめる人が多かったです。

――看護師や歯科衛生士のケースでは、どんなふうに働きやすい環境が整っていたんでしょうか?

華井:看護師の場合は院内保育があったり、歯科衛生士の場合は残業が少なかったりですね。

――そういう情報は、人材紹介サービスのスカウトメールや、求人情報だけでは把握できないかもしれません。就職/転職の際に、環境を見極めるポイントってありますか?

華井:入りたい職場が決まっている場合の一番簡単な見極めポイントは、その職場に子育て世代の正社員の女性がいるかどうかだと思います。ただし、テーマパークスタッフのように正社員ではない人が大勢働いていたり、見るだけではわからないこともあるため、できれば人に話を聞いたり、ボランティアなどで自ら経験してみるのがベストです。

具体的な職種はまだ決めてないというのであれば、前回少しお話しした、女性が活躍する会社BEST100(『日経WOMAN』と日本経済新聞社グループの「日経ウーマノミクス・プロジェクト」がまとめた2018年版「女性が活躍する会社BEST100」)などのランキングも参考にしてみてください。専門家によると、そのなかでも社長が授賞式に登壇している企業=トップが女性活躍を積極的に進めている企業という傾向があり、さまざまな制度の実現スピードが速いという面があるようです。

(取材・文:須田奈津妃、撮影:大澤妹、編集:ウートピ編集部 安次富陽子)

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