アメコミヒーローの代表格ともいえるスーパーマン。しかし、アメリカの俳優には「スーパーマン役は絶対にやりたくない!」と思っている人がけっこう多く、中には数百万ドルのギャラを提示されても、なお断ったという俳優もいます。というのもハリウッドでは、スーパーマンに関わったものはみな不幸になるという「スーパーマンの呪い」が、まことしやかに囁かれているからなんです……。
■俳優生命どころか命まで脅かす? 恐るべきスーパーマンの呪い
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これまでに数多くの人間が「スーパーマンの呪い」によって不幸に見舞われてきました。
例えば、1950年代に放送されたテレビドラマ版スーパーマンで主役を務めた俳優、ジョージ・リーヴス。スーパーマン役で大ブレイクを果たすものの、スーパーマンのイメージが強すぎることが原因で、他の役をもらえなくなってしまいました。けっきょく彼は、ドラマ終了後の1959年、結婚式の3日前に射殺死体となって発見されています。自殺か他殺かは未だ謎のまま……。
また、1978年に公開された映画版スーパーマンで主役を務めたクリストファー・リーヴは、1995年に落馬事故を起こして脊髄損傷。首から下がマヒしてしまい、以降車いす生活を余儀なくされてしまいました。
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呪いが影響するのは俳優だけではありません。とある人物は、1964年4月に発売予定のコミックス内で登場する予定だったのですが、発売のおよそ半年前1963年11月に射殺されてしまいました。そう、その人物とは、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ……。
■呪いを生んだのは一体誰か……
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「スーパーマンの呪い」は、他ならぬ作者の怨念から生まれたのではないか、という説があります。
というのも、アメコミの場合、日本と違い作品の著作権を会社が保有するのが一般的。そのため、どれだけスーパーマンが大ヒットしようとも、利益は全てDCコミックスに入り、原作のジェリー・シーゲルと作画のジョー・シャスターは他の作家と同じくらいの給料しかもらえなかったのです。2人は利益配分が不当だと裁判を起こすも、もらえたお金はたったの6万ドル。数百万ドルの売り上げから考えればはしたガネ程度のものでした。
もし、あなたのもとにスーパーマン主演のお話が届いたらお気を付けください。それはスターダムへの入り口でありながら、同時に地獄の門なのかもしれません……。