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テロリストを丸裸にする検知装置、LA地下鉄に導入

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2018年10月26日 16:32  ニューズウィーク日本版

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ニューズウィーク日本版

<衣服の下に隠し持つ武器や爆発物を乗客の流れを妨げずに検知できる装置が全米で初めてロサンゼルスのメトロに導入される>


アメリカ西海岸ロサンゼルスの地下鉄(LAメトロ)で、着衣に隠した凶器や爆弾を瞬時に発見できる遠隔監視装置が導入されることになった。欧州宇宙機関(ESA)の開発した技術を応用した最新鋭のシステムだ。


この装置「スルービジョン」を使えば1時間に2000人の乗降客を遅滞なくスキャンできる。アメリカの大量輸送機関がこうした技術を採用するのは初めてのことだ。


ESAの報道資料によれば、スルービジョンのカメラは「温度の高い物体(人体を含む)から自然に放出されている超高周波のテラヘルツ波(電磁波)」を捉えるもので、そのテラヘルツ波が金属やプラスチックなどの低温物質によって遮られた部分をリアルタイムで特定し、可視化できるという。


実用レベルのテラヘルツ・カメラが登場したのは21世紀初頭のことで、開発したのはイギリスを拠点とするESAの研究チーム。もともとは将来の宇宙探査での使用を目的としていた。


そのメンバーが後にスルービジョン社を立ち上げ、テラヘルツ波を用いた監視システムを開発した。同社によると、ニューヨークの地下鉄などでも試験を行っている。


スルービジョンの監視カメラは10メートルほど離れた場所からでも、移動中の人が着衣に隠した物体を見つけ出せる。つまり、検査のために乗降客の流れを止める必要がない。これなら1日に数十万人の通勤客・観光客が利用するLAメトロでも検査渋滞の心配がない。


「何らかの物体が衣服の下に隠されたり体に装着されたりしていると、テラヘルツ波が遮られる。監視システムのソフトウエアはテラヘルツ波の遮断を検出する」と、スルービジョン社のステファン・ヘール最高執行責任者(COO)は言う。「ただし、こちらから放射線のようなものを照射するわけではないので、監視カメラに体の細部が映ることはない」。つまり、プライバシー侵害の恐れはないということだ。


LAメトロのフィリップ・ワシントンCEOも、この監視システムが犯罪防止の役に立つと確信している。「これがあれば、無差別大量殺人を実行する目的で持ち込まれる手製爆発物や武器を早い段階で視覚的に把握できる。不審物が発見された場合も、警察や当社の警備職員が迅速に対応できる」


でも油断は禁物。悪賢いテロリストは手製爆弾を発熱素材でくるんでくるかもしれない。




[2018.10.23号掲載]


ジェーソン・マードック


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  • 世界初の在日カルト教祖指示による地下鉄サリンテロがあった日本が先駆者になって欲しかった。日本政府にテロリストに対する危機感がない証!
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