チョコレートの美容・健康効果は、広く知られるようになってきましたね。チョコレートの身体への効果は、救急医療の場でも注目されているのだそうです!
「なんとなく身体にいいらしい……」とはわかっていても、「では、どのようなチョコレートを食べたらいいのかしら?」「1日どのくらい食べたらいいのかしら?」「本当に食べていいの?」など、いろいろな疑問がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、健康と美容に役立つ食スタイルを提案して15年の美養フードクリエイターである筆者が、「腸活に役立つチョコレートの選び方、食べ方
」をご紹介します。
■チョコレートで腸活できるのはなぜ?
チョコレートの原料であるカカオにふくまれるプロテイン(タンパク質)は、レジスタントプロテイン
と呼ばれており、胃液などの消化液で消化されにくく、そのまま腸に届きます。腸に届いたレジスタントプロテインは、食物繊維と同じような働き
をするため、不足しがちな食物繊維を補うことができます。
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さらに、カカオプロテインは、善玉菌のエサとなり、私たちの身体に有益な活動をする腸内細菌が増える
ことがわかっています。
この腸内細菌は、食物繊維を発酵分解する際に酪酸(らくさん)
を産生します。酪酸は、大腸のエネルギー源
となるほか、大腸の健康を守る働きや糖の代謝をサポートする働きのある
ことが知られています。
■腸活に役立つチョコレートの“選び方”
(1)カカオ80%以上のものを選ぶ
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チョコレートに期待される美容・健康効果は、カカオに由来しています。ですから高カカオのチョコレートを食べることで、より腸活をサポートできます。最低でもカカオ80%のチョコレートを選びましょう
。
高カカオチョコレートは、もそもそしていたり、苦味や酸味が強く苦手と思っている方もいらっしゃるかも知れません。最近は、さまざまなメーカーから高カカオのチョコレートが販売されていて、風味が異なります。お好みの高カカオチョコレートを見つけてみましょう!
(2)ナッツ入りを選ぶ
カカオだけでも食物繊維を摂ることができますが、アーモンドなどのナッツが入ったものは、さらに多くの食物繊維
を摂ることができます。
食物繊維だけでなく、ナッツにはビタミンE
が、カカオにはポリフェノールが含まれていますから、美肌作りにもとてもいい組み合わせです。
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■腸活に役立つチョコレートの“食べ方”
どんなに身体によいものであっても、食べ過ぎはNG。高カカオチョコレートも例外ではありません。
一般的なサイズの板チョコであれば1日に1/2枚
、アーモンドなどナッツいりのチョコレートであれば、1日に8粒
を目安に食べましょう。
また、今までの食生活にプラスするのではなく、今まで食べていたおやつと高カカオチョコレートを置き換えて食べる
といいですね。
チョコレートは、選び方や食べ方を間違えると、腸活を邪魔するものになってしまいます。高カカオのチョコレートを選び、適量を守って美味しく食べて腸活したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)