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“頭がいい人”ほど要注意! 職場と家庭のコミュニケーションを改善するシンプルな原則

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2018年11月05日 18:02  新刊JP

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新刊JP

写真『アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本』(小学館クリエイティブ刊)の著者、熊野英一氏
『アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本』(小学館クリエイティブ刊)の著者、熊野英一氏
働き方改革の取り組みが進み、さまざまな企業で働き方を見直す機運が高まっています。
しかし、実際に私たちの生活は変わりつつあるのでしょうか?

働き方改革に関連する法案成立の過程では「How(どのように)」ばかりがクローズアップされ、「What(なんのために)」――つまり、「働く個々人の幸せ」についての話は、どこか置き去りにされていたようにも思えます。

そんな働き方改革を取り巻く現状に対して、「幸せになるための働き方改革」を提言しているのが、株式会社子育て支援代表取締役の熊野英一さんです。
熊野さんは 『アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本』(小学館クリエイティブ刊)を上梓し、アドラー心理学をベースにしたコミュニケーション術によって職場と家庭の対人関係を改善し、仕事と家事・育児の生産性を上げる方法を解説しています。
そんな熊野さんに、職場と家庭を充実させ、幸せな生活を送るためのアドラー心理学のポイントをうかがいました。

(取材・文:大村佑介)

■働くパパの「幸せになるための働き方改革」とは?

――本書のタイトルにもある「アドラー式働き方改革」ですが、改めてどのような働き方を目指すものなのかをお教えください。

熊野英一さん(以下、熊野):まずお伝えしたいことは、働き方を矮小化してとらえないで欲しいということです。自身の生き方や在り方と、視野を広げて働き方改革をとらえてみよう、というのがこの本の一番のメッセージです。

私たちは、仕事の場でも家庭でもハッピーでありたいと思っているはず。仕事だけハッピーならいい、家庭だけハッピーならいいということはないと思うんですね。だから生き方全体でハッピーを目指すという視点で働き方改革をとらえましょう、というのが本書のポイントです。

――現在、企業などでも働き方改革に関する動きは高まっていますが、世間一般の認識や風潮に関して、感じることはありますか?

熊野:働くパパの視点で見ると、働き方改革というより「働かせ方改革」のような話になってしまっていると感じます。国や企業がどうやって短い時間で働かせるか、みたいな話に聞こえてしまっているんですね。

だから、働くパパにとっては我が事のようにとらえられないし、自分の幸せと働き方改革の議論が乖離してしまっている。「なんか国が言っている」「会社が何か言っている」となって、やらされ感だけがある。だから、全然ワクワクしないし、働き方改革を良いものだととらえられていない人は多いと思います。

――むしろ、ネガティブな印象の方が強いのかもしれませんね。

熊野:そうかもしれませんね。でも、それはすごくもったいないことだと思っています。
本来、働き方改革は素晴らしいことだと思うんです。国や企業は豊かになったけれども、人としての心の豊かさや時間を有効に使うといったことは、どうしても後回しになってきた。そのことを見直して、ちゃんとワークもライフも充実させようという趣旨自体は全然間違っていないですよね。

本当だったら、みんなが「それは良いことだ」「仕事を効率的に終わらせて、早く家に帰って、夫婦円満だし、子どもも可愛い」となっていたら幸せですよね。これが本来目指すべきワークライフバランスでしょう。だから、働き方改革という言葉が生まれて、その動きが現実のものになっている今こそ、本質的な趣旨を見直して、本来の充実したワークとライフを実現する絶好のチャンスなんです。

――そんな幸せな働き方を実現するために、著書ではアドラー心理学の考え方が取り入れているわけですが、そもそも熊野さんがアドラー心理学を学び始めたきっかけは何だったのでしょうか?

熊野:私は仕事大好き人間で、仕事で成果を出すということが楽しかったんです。
家庭でも成果を出そうと、良かれと思って仕事のロジックを家に持ち込んだり、一生懸命やったりしていたのですが、それが逆に妻のストレスになってしまう。また、会社でも頑張れば頑張るほど、下の人がついてこなくなってしまう。

そういった職場と家庭でのコミュニケーション上の苦労をたくさんしてきたのですが、そんなとき、知り合いに勧められてアドラー心理学を知ったんです。

アドラー心理学が広く世間に知られるきっかけになった『嫌われる勇気』が出版されたのは2013年の終わりですが、私がアドラー心理学に出会ったのは、その2年ほど前でした。「自分が今まで良かれと思ってやっていたことが、実はズレているかも」ということに気づいて、本格的に勉強をしたことが転換点になったんです。
アドラーに背中を押され、まさに「勇気づけ」をしてくれて、そこから本当に変わったなと思います。



■「共感ファースト」で職場と家庭のコミュニケーションが変わる

――「勇気づけ」というアドラー心理学において重要なキーワードが出てきましたが、家庭と仕事の課題を解決していくうえで特に重要になるアドラー心理学の教えには、どんなものがありますか?

熊野:私は、アドラー心理学はとてもシンプルだと思っています。そこで、ぜひ覚えてほしい言葉が今回の本でもお伝えしている「共感ファースト」というキーワードです。

これは自分の正義や自分のロジック、自分の正しさを押し付けないということです。相手は自分とは全然違う正義や思いがあるかもしれない。その違いを許容する。それだけなんですよ。

たとえば、お客様、上司や部下、パートナーや子ども。相手が誰であっても「相手は自分と違う思いを持っているかも」という前提で話を聞いてみる。その時に、一回自分の気持ちは横に置いて、「相手はどういう気持ちでいるのかな」と相手の気持ちになって、共感しながら話を聞く練習をするんです。

――その練習で、熊野さんご自身が気をつけてきたことはありますか?

熊野:「頭を回転させすぎない」ということです。

だいたい私たちは相手の話に対して「ああ、その話か。じゃあ次はこう言おう。こう返そう」と、いつも、次に自分が何を言うか、ばかりを考えてしまうんですよね。
それはもちろん、会話の上で必要なことなのですが、あまりやりすぎると相手の話を何も聞かなくなってしまいます。

仕事ができる人、頭の回転が早い人、意識が高い人、ロジックの勉強をしてきた人ほど、その危険性を理解していないと相手と心が通じない。

――よく、パートナーから「私の話、聞いてるの?」と言われてしまうようなパターンですね。

熊野:あるでしょ、そういうの(笑)

――あります(笑)。

熊野:で、実際聞いてないことが多いんですよね(笑)それは相手にバレてしまうよ、ということなんです。

だから、まずは本当に聞こうとする「丁寧な態度」が大事。たとえば、仕事で初めて会う人やお客さんという関係なら、礼儀の意味でもちゃんと聞こうとするじゃないですか。「親しき仲にも礼儀あり」で、家族でも職場の人が相手でも、お客様に接するときのように丁寧に接すればいいんです。

本来、働くパパ、ママは、お客様に対してそれができているはず。それをすべての人に適応するんです。

――そういう接し方って、つい「面倒くさい」と思ってしまいがちですけれど、実はその方が相手も自分も幸せになれるんですね。

熊野:そうなんです。なぜなら、そうやってお話を聞いてもらったら気持ちいいじゃないですか。
そうしたら、次は「あなたの話を聞いてみようかな」となるんですよ。

だから、まず先に自分がパートナーの話を聞く。そのあとで、こっちの話も聞いてもらう。
子どもとのコミュニケーションでも、まず先に子どもの話を聞く。十分に聞いた後で「オモチャを片づけてほしいんだけど、自分でできる?」とこっちから依頼をする。そうせずに「オモチャを片づけなさい!」と命令してもやらないですよね。

共感ファーストの「ファースト」は、共感を優先順位のトップとする「ファースト」でもあるし、まず自分から働きかけるという意味での「ファースト」でもあるんです。

(後編に続く)

このニュースに関するつぶやき

  • 「同じことを言わせる。イライラする」って言う奴の思考ってコレ。『相手は次こう言うだろう』って。奴、っていうか、相手との力の関係性でこんなになる可能性誰でもあるから注意。
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  • むしろ、それなりに頭が回転している人の方が、人の話を聴けるよ。何て言おうか考える時間が短くて、聴く事に集中できる時間の方が長いから。ノータリンは自分が言いたい事で頭がいっぱいで、殆ど聞いちゃいない。
    • イイネ!2
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