つらい家事も音楽でアゲアゲに!パナソニックが「家事がはかどる音楽」を提案

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2018年11月06日 10:52  おたくま経済新聞

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つらい家事も音楽でアゲアゲに!パナソニックが「家事がはかどる音楽」を提案

 毎日の生活に欠かせない家事。でも、仕事で疲れ切って帰宅した時などは、どうにもやる気が起きないという時も。かといって、しないわけにもいかないし……という悩める現代人のために、パナソニック株式会社が心理学的根拠と実験に基づいた「家事がはかどる音楽」を提案し、発表しました。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 2018年11月5日に都内で行われた発表会では、このプロジェクトを担当したパナソニック株式会社 アプライアンス社 コンシューマーマーケティングジャパン本部 イノベーション推進本部の中野勲主幹が登場。家事に関するライフスタイル調査結果を明らかにしました。


 政府の統計調査によると、1980年時点では専業主婦の世帯に比べて共働き世帯が少なかったのに対し、2017年ではその関係が逆転。専業主婦世帯が641万世帯に対し、共働き世帯は1188万世帯にのぼるといいます。もはや共働きが当たり前の時代になっているわけです。


 これにより、夫婦の疲れ具合も年々増しており、2017年と2018年の調査結果を比べると仕事の疲れと家事の疲れが夫婦とも増加。特に共働き世帯の夫が仕事で疲れていると感じている割合が63%から72.2%と飛躍的に高まっています。もちろん、妻の負担はもっと大きく、仕事で疲れているというのが76%、家事での疲れも61%の人が感じているという結果に。仕事で疲れる上、さらに家事労働が負担になっていることが判ります。


 パナソニックは、創業者である松下幸之助の“女性を家事労働から解放したい”という思いから、これまで掃除機や炊飯器、洗濯機など数々の家庭電気器具を発売し、家事労働の省力化に取り組んできました。かつて冷蔵庫、洗濯機、テレビという電気機器が「三種の神器」として取り上げられましたが、家事労働を家電とシェアし、家族の時間とゆとりを生み出す商品として、食器洗い乾燥機、ななめドラム洗濯乾燥機、ロボット掃除機を「新三種の神器」として提案することにしたといいます。


 実際に購入者の感想を調査すると、どの商品もおよそ4分の3以上もの人が「家事の時間が減り、時間的ゆとりができた」と回答。新三種の神器の効果がうかがい知れます。


 それでも、家事はまだ残ります。このところ注目されている「名前のない家事」をはじめ、こまごました労働についてはどうしたらいいのでしょうか。これについて調査してみると、やる気を高めるために音楽を聴きながら家事をこなしている、と答えた割合が最も高く、全体の40.5%にのぼることが判りました。ならば、音楽の面で家事を応援することはできないか……そこで「家事がはかどる音楽」の構想が生まれたといいます。


 楽曲を担当したのは、世界のインディーズシーンで注目を集めているガールズユニット「CHAI」。そして学術的な裏付けを得るために、環境音楽や音響心理学を専門とする京都精華大学人文学部の小松正史教授の協力を得て、サウンドの構築を行いました。


 発表会に登壇した小松教授によると、リズムとテンポが非常に重要だといいます。1分間の拍数(BPM)が140〜160であると、脳の扁桃体が反応し、快感や充足感を生み出す効果が最大化されるとのこと。よくダンスミュージックでは、心拍数に近いBPMの曲が自然と体に入ってきて踊りやすい、なんていう話がありますが、それと同じで家事労働など作業を楽しく行えるBPMが存在するということなんです。


 そして、単純な作業をはかどらせるために、メロディーはキャッチーであること。さらにフレーズの繰り返しが効果を高めるそうです。イントロで注意を引き付けるための工夫も必要ですし、エンディングでは一仕事終えた充実感を感じさせるような感じが出ると最高だとか。こうやって学術的に音楽を分析して構築していくのも面白いですね。もちろん、なにより曲として楽しいことは最重要ポイント。


 こうして学術的知見を取り入れつつ完成した曲が「GREAT JOB」。CHAIの4人も登場し、MV撮影のエピソードなども話してくれました。


 MVは、CHAIがタイムトラベルして、昔の主婦を手助けしながら、家電製品と家事の歴史をたどる内容。たくさん出てくる世代的に生まれる前の家電製品は、「デザインと色がかわいい!」と好評。また、振付師の方が非常にハイテンションで面白かったとのこと。MVでは色々“決めポーズ”が出てきますが、その中でも動画のサムネイルにもなっている登場時のポーズがお気に入りとのことで、ステージでも再現してくれました。


 楽曲の効果を検証するため、実際に「GREAT JOB」は家事がはかどるのか、という調査を実施したところ、食器洗いと拭き掃除、全く違う家事において両方とも苦痛を感じることが少なかったという結果が。小松教授によると、全く違う作業で同じように好結果が出るということは極めて珍しいとのこと。これで楽しく家事ができる楽曲だとお墨付きを得たようです。


 この「GREAT JOB」のMVは、パナソニックの「家事がはかどる音楽」特設ページ、および公式YouTubeチャンネルで11月5日から公開されています。スマホで聞きながら家事をすれば、もっと楽しくできるようになるかも?


取材協力:パナソニック株式会社


(取材:咲村珠樹)


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