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「撮り鉄」にカメラを向けられた車掌のホンネは? 「事故になれば駅員の責任…」

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2018年11月09日 07:02  AERA dot.

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写真伊藤功一さん/京王電鉄の元車掌。現役時代から鉄道写真を撮り続け、鉄道雑誌で誌面を飾ったことも多数。現在は「鉄路フォトグラファー」
伊藤功一さん/京王電鉄の元車掌。現役時代から鉄道写真を撮り続け、鉄道雑誌で誌面を飾ったことも多数。現在は「鉄路フォトグラファー」
 被写体として人気の鉄道だが、悪質な撮影行為はトラブルどころか、事件・事故にも結びつきやすいものだ。実際、線路への立ち入り、草花の踏み荒らしなどが連日伝えられ、一部の愛好家のせいで多くの「撮り鉄」は肩身の狭い思いをしている。なかには乗務員に向かってストロボ撮影する人も……。撮影愛好家はどう振る舞うべきなのか。アサヒカメラ特別編集『写真好きのための法律&マナー』では、鉄道写真を趣味としながら、実際に車掌として勤務していた男性に話を聞いた。

【そんなことまでする!? 撮り鉄トンデモ事件簿の一覧はこちら】

*  *  *
 2016年8月、JR中央線豊田駅で、緑とオレンジ色のボディーでおなじみの115系列車を撮影していた人に対して、駅員の怒号が飛んだ。

 ホームで使用が禁止されている三脚を立てて撮影する人がおり、再三の注意に従わなかったため、駅員が思わず声を荒らげてしまったようだ。その様子を動画撮影していた人がネットで拡散し、「こっちは客だ」「罵声飛ばした駅員を解雇しろ」と悪態をつく人まで現れ、炎上騒ぎへと発展した。

「こういうのはよくある話。万が一事故になれば駅員の責任で、『何をしていたんだ』と言われることになります」

 そう話すのは、趣味で鉄道写真を撮り続け、40年以上京王電鉄で鉄道マンとして従事していた伊藤功一さん。車掌時代の35年間、ルールやマナー違反を行う「撮り鉄」を数多く目にしてきたという。

「運転席に向かってストロボをたく、ホームの黄色線を越えて撮影するなんてしょっちゅう。私が乗務中に停車駅でお客さんの乗降を確認しているとき、無言でじーっと動画を撮られ続けたこともありました。嫌なものです」

 近年は女性乗務員が増え、彼女たちの姿を撮影される機会も増えたという。

 京王電鉄では、各駅にホーム上での列車撮影時の「お願い」というポスターを掲示している。そこには「フラッシュ使用禁止」「三脚禁止」「脚立・足場禁止」「黄色線から出ることを禁止」とある。この注意喚起自体が、マナー違反の「撮り鉄」が増えていることの表れだろう。

 伊藤さんは自身が長年の鉄道写真愛好家だからこそ、彼らの気持ちがわかるものの、一方で鉄道マンとして安全第一と定時運行の重要性も身にしみている。

「定時運行と安全は同一。撮り鉄のルール違反によって遅れが生じると、車掌は定時に戻そうと焦ります。駅間の運転速度はすべて決まっていますから、駅での乗降時間で短縮して戻すことになる。しかし、この焦りが予期せぬ事故につながりかねないのです」

 若いころは無遠慮に人にカメラを向けて撮影していたこともあるという伊藤さんだが、相手に怒鳴られて、自身の振る舞いを反省した経験がある。

「私もそうなのですが、人と鉄道というテーマで撮りたい人も多いでしょう。運転士や車掌に声をかけるのは難しいとは思いますが、停車時間が長いときなど、一言かけてから撮るだけでも違うのではないかと思うんです」

(文/吉川明子)

※アサヒカメラ特別編集『写真好きのための法律&マナー』から抜粋

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  • 長い棒でマイクついた道具、凝ってるなあと。
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  • マナーや節度がないと中国人観光客並みになってしまいます。 https://mixi.at/ahTPW3R
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