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米津玄師、異例のロングセールスに見る音楽家の資質 メジャー6年目で第2章へ

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2018年11月09日 08:00  ORICON NEWS

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写真最新シングル「Flamingo/TEENAGE RIOT」も好セールスを記録した米津玄師 (撮影:Jiro Konami)
最新シングル「Flamingo/TEENAGE RIOT」も好セールスを記録した米津玄師 (撮影:Jiro Konami)
 米津玄師のシングル「Flamingo/TEENAGE RIOT」(10月31日発売)が、最新11/12付ランキングでCDシングル、デジタルともに初登場1位を記録した(デジタルシングル(単曲)ランキングは、「Flamingo」が初週7.0万DLで1位/「TEENAGE RIOT」が初週4.6万DLで2位)。CDシングルとしては初の首位獲得、初週売上22.9万枚は(CDシングルにおいて)自己最高の好スタートとなった。前作「Lemon」が大ヒットし業界内外から大きな期待が寄せられるなか、満を持してリリースした本作で見事に自己記録を更新してみせた。

【動画】両A面「Flamingo」&「TEENAGE RIOT」のミュージックビデオ

 13年5月にシングル「サンタマリア」でメジャーデビューし、今年5周年の節目を迎えている米津だが、音楽ライターの森朋之氏は、「ドラマ『アンナチュラル』の主題歌でありつつ、自分自身の心象風景を反映させた「Lemon」が国民的なヒットを記録したことは、彼のなかで大きな転機になったことは想像に難くありません。誤解を恐れずに言えば、「Lemon」のヒットと(10月27日、28日の)幕張メッセ2daysライブによって、彼のキャリアは1つめの節目を迎えた。今回のシングルは第2章の始まりなのかもしれません」と、本作についても米津のキャリアにおいて重要な位置を占める作品になるのではないかと語る。

 改めて過去の売上動向を振り返りながら、彼の今後を占ってみたい。

◆「Lemon」以外にもロングセールスが特徴的な米津の楽曲

 前作「Lemon」から本作「Flamingo/TEENAGE RIOT」のリリースまでには約8ヶ月という時間があった。この期間、特別目立った露出や稼働があったわけではないが、音楽シーンには常に「米津玄師」が居続けていたという印象を受ける。それは、「Lemon」のロングヒットに端を発し、過去のシングル、アルバムが聴かれたことで、CDシングル、デジタルともに常にランキング上位を席巻していたからだろう。

 米津の過去のCDシングル、CDアルバム、デジタルシングル(単曲)の売上動向をまとめてみると(11/12付時点の数字)、どの作品も非常に息の長いセールスを記録していることがわかる。

 特に発売以来の各ランキングへの「登場回数」を見ると、一目瞭然。例えば、14年4月23日発売の2ndアルバム『YANKEE』はTOP300内に236回ランクインし、売上枚数は初週:3.1 万枚→累積:17.3万枚へ。「第10回CDショップ大賞2018」大賞にも輝いた昨年11月1日発売の4thアルバム『BOOTLEG』にいたっては、17年11/13付で首位に初登場してから最新18年11/12付まで、驚異の53週連続TOP30入り。売上枚数は初週:16.1万枚→累積:44.8万枚まで積み上がっている。

 ただ登場回数だけ見ても“ロングセールス”のイメージが掴めないと思うが、星野源のアルバム『YELLOW DANCER』(15年12月2日発売)が、TOP300内に109回(初週売上:13.2万枚、累積売上:34.0万枚)。映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌に起用された秦基博のシングル「ひまわりの約束」(14年8月6日発売)が、TOP200内に65回(初週売上:1.2万枚、累積売上:6.4万枚)というような、ソロの男性アーティストの作品を例に挙げてみると分かりやすいだろう。

 こうした米津の売上動向からは、ある楽曲をきっかけに興味を持った新規リスナーが過去作をどんどん掘り下げていっている姿が想起され、またこの“好循環”は、一度聴いたリスナーの心を掴んで離さない彼の音楽家としての才能の証左でもある。

◆両A面の新曲は、対極にありながら実は強く結びついている

 はじめは“ハチ”名義で、ニコニコ動画への楽曲投稿からアーティスト活動をスタートした米津だが、ドラマ主題歌やCM曲への起用等で、いまやその人気はお茶の間へ。そんななか発売された今作は両A面シングルだが、これにも彼の気概が感じられると前出の森氏は語る

「「Flamingo」は、ファンク調のクールなトラックと俳句のような五七五調の歌詞、まるで演歌のようにコブシを効かせたボーカルなどを融合させた楽曲。ロック、エレクトロ、J−POP、インディーポップなどを自在に取り込んだハイブリッドな楽曲を作り出してきた米津さんの最新モードを示す1曲。一方の「TEENAGE RIOT」は、中学生の時に書いたというメロディーをもとにしたロックテイストのナンバー。シンプルかつアグレッシブなバンドサウンド、エッジの効いたボーカルなど、曲名通り、10代の頃の米津さんを想起させる原点回帰的な楽曲だと思います。

 これまでの折衷的な楽曲制作をさらに先に進めた「Flamingo」、原点回帰を感じさせる「TEENAGE RIOT」は対極にありながら、実は強く結びついていると思います。アーティストとしての第2章をはじめるにあたって、“原点を確認する”、“新しい進化を提示する”はどちらも必要だったと。そういう意味で本作は、この後の彼にとっても、1つのターニングポイントになるのでは」

 新作をリリースする度に、リスナーを拡充していく米津。本作のロングセールスもさることながら、本作リリースに伴う過去作の動向にも注目していきたい。

このニュースに関するつぶやき

  • 『ユーミン以来の天才』って肩書き、流石にそれは大きく出過ぎかと思うけど素直な良いよね。難点は対抗馬らしい対抗馬がいないこと。このままじゃ10年20年先には続かない。
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  • 新曲もいいんだけど、個人的にはファン熱も息切れの兆しです。様々な音源やイメージをどんどん咀嚼し、自分のものにしてプロデュースしていくあたりに妖怪的な才能を感じますけどね。
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